院長の診察日記

2013.8.19.mon
痛みのある部分だけの治療ではダメな理由

腰が痛くて…と訴えてこられる患者様が多くいらっしゃいます。
一般的に腰が痛むなら腰の治療をすればいいのではないかと考える方がほとんどだと思いますが、実は原因は他の部分にあることが多いのです。

人間の体は、「かばいの動作」というものを本能的にします。つまり、足首を捻挫するとそれをかばおうと歩き方に変化が現れ、膝に負担がかかるようになり、膝に痛みが生じます。膝を痛めるとまたそれをかばおうとして腰や股関節が痛み出します。
指を痛めれば手首が痛くなりますし、手首が痛いと今度は肘が痛くなってきます。

痛みは上へ上へあがっていく傾向があり、このかばいの動作は人間の良くできた部分でもあり、もろい部分でもあるのです。
こういった理由から腰の痛みでも、痛みを根本的に治そうとするならば、腰だけではなくその関連した筋肉や部位までをしっかり診て治療する必要があります。

こながや整骨院では腰痛の人は腿の裏から治療を始めます。また、右を痛めていたとしても必ず左も治療します。かばいの動作は上下だけでなく左右にも生ずる為、片方だけの治療で終了…というわけにはいかないのです。
これは、整体に関することですが、骨盤矯正でも右がずれているからといって右だけ直すと左に違和感を感じることがあります。矯正した方は、本来の位置に戻りますが、もう片方も矯正しておかなければ本当にあるべき位置に骨盤が治まらない為、当院での施術は必ず両方とも矯正手技を施します。

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人間の体はとても奥が深いものです。
こながや整骨院では、体について、又は治療方法などについて日々勉強し、皆様の体の痛みの改善にお役立てしたいと考えております。

ですからこんなことぐらいで…などと思わずにお気軽にご相談にいらしてくださいね。
私達にとっても皆さんの疑問、悩みというのは、とても勉強になることが多く、ありがたいと思っていますから!!

カテゴリー:日常