院長の診察日記

2015.5.26.tue
むちうちから起こる頭痛

私どものところにお見えになる方の中に、「むちうちによる頭痛」を訴える方がいらっしゃいます。
それはなぜなのでしょうか。
まず、むちうちから頭痛が起こるメカニズムを知って頂きたいと思います。

むちうちは、頸椎捻挫や頸部挫傷、外傷性頸部症候群と呼ばれており、首の部分の緊張が高まっている状態です。
その緊張により、頭部へつながる血管が圧迫されます。
このことから、頭部の血流が悪くなり、頭痛へと発展するのです。

もう一つの頭痛は、自律神経が乱れることにより起こるものです。
背中や首に強い衝撃を受けたことによって、自律神経が狂ってしまうのです。
お天気が悪いと、過去のむちうちが再発したかのような辛さを感じることがありますが、これもこの自律神経の乱れからくるものです。
気圧の変化や気温の変化に弱くなってしまっている状況で、大きくくくるとするなら、神経痛の部類に入るのだろうと思います。

むちうち 頭痛

私どもで行う治療は、まず緊張した部分を緩めることから始めます。
痛みへ直接アプローチするために、電気治療を行うこともあります。
強めの刺激を与え、痛みの回路をブロックします。
自律神経系に問題がありそうなケースならば、背中の神経のあたりや内臓を温めることで痛みを緩和すること、超短波の機械を使用するという手法を採ることもあります。

ご家庭で行える痛み緩和の方法をご紹介します。
耐えられない頭痛の場合は、痛み止めを使用されるはずですが、特に目の奥の痛みがある時は、蒸しタオルをまぶたの上に置き温めることをお勧めします。
原因となっているであろう首の緊張をとるためにも、首に蒸しタオルをかけることも行ってください。
とにかく温めることが大事です。

自律神経からくる痛みだと思われるのであれば、規則正しい生活に加え、適度な運動も必要でしょう。
首のストレッチもご指導致しますので、実践してみてください。

このような痛みが取れるまで何か月かかりますか、何回通えばよいですかという質問も頂きますが、これはその方次第です。
むちうちの程度にもよりますから、「何回」「何か月」と明言できないことは心苦しいのですが、それが現状です。
さほど重症でない限り、週に2~3回の通院を3週間ほど続けて頂ければ粗方収まってくるのが通常です。
5~6回の施術で、完治とは言わないまでも「軽くなった」と実感して頂けるはずです。

通院の間自宅でできる事、通院を終了された後にできることのご指導もさせて頂いていますので、お気軽にご来院ください。
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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
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カテゴリー:むちうち, 交通事故