院長の診察日記

2016.4.13.wed
もし交通事故などでむちうちになったら!? 〜むちうちのセルフケア〜

もしも不幸にして交通事故に巻き込まれ、むちうちと思われる症状に見舞われてしまったら、まず行っていただきたいことがあります。
このことを知っているかどうかは、その後の状態を左右する大きなポイントです。

本日は、そのとても大切な初期手当の方法をご紹介します。

 ■まずはとにかく「冷やす」ことです
むちうちは急激に筋肉が伸びてしまうことによって、炎症が起きてしまいます。
この炎症をできるだけ早く抑えることが重要ですから、交通事故に遭ってしまったら、すぐに首周辺を冷やしてください。
冷却シートや氷枕などでとにかく冷やすことを心がけてください。
これを行っているかどうかで、その後の治療期間に差が出てしまいます。
冷やすと同時に、安静にしてください。それでなくても辛い時期ですから、炎症を最小限に抑えるためにも静かに過ごすのが一番です。

■次に安静状態を保つために「固定」してください
いくら安静に、とは思っていても、生活をしている以上は知らず知らずのうちに首周りを動かしてしまいます。
これを避けるため、簡易的に固定をすることもお勧めしたいと思います。

1.薄手で長めのハンドタオルを用意してください。
2.次に縦に四つ折りにし、首回りにマフラーのように巻きつけてください。この時、首の前の部分で、苦しくない程度にきつめにひと結びしましょう。
3.こうすることで、簡易的に固定でき、自分自身でも「首を大事に」と意識できるようになります。

折りたたんだタオルの内部に冷やした保冷剤を仕込んでおけば、固定しながら冷却も可能です。眠るときは事故防止のためにタオルは外してくださいね。

■炎症期が過ぎたら「温める」がポイントです
首周りの熱が冷めたことが実感できたら、次は積極的に温めるタイミングを迎えます。
熱湯につけた熱い蒸しタオルを首に当ててください。時間をかけてタオルが冷めていく温度差で血行がスムーズになります。
もちろん入浴も積極的に行ってください。温めることは、すなわち組織の再生を早める行動です。
体温が38度まであがると生成されるという「ヒートショックプロテイン」の助けを借りる意味でも体を温めることは重要です。

ヒートショックプロテインとは、傷んだ細胞を修復する働きのあるタンパク質のことです。
疲労の原因でもある乳酸の発生を遅らせることもできますから、痛み・だるさから一日でも早く解放されたいときには温めがとても大切です。

そして炎症期が過ぎれば、マッサージや超音波などの治療も行えるようになります。
首回りはご自分では手が届きにくい箇所です。表面だけでなく深い部分の筋肉までの揉みほぐしは、専門家の手を借りるのが一番です。
辛さを我慢せず、ご気軽にご相談ください。

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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

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カテゴリー:むちうち, 交通事故