院長の診察日記

2014.4.21.mon
あごの不調について

「あごが痛い」、「パキパキ音がする」、「口が開けづらい」など、あごに関して密かに悩んでいる方が多いようです。日本人の半数程度は、何かしらあごの痛みを感じているようですし、調査によると特に20代から30代の女性に多いとか。
歯医者さんに行ったあとに調子が悪くなったというケースもありますし、親知らずの治療などで、長く口を開けた後の痛みがある方もいらっしゃいます。

この顎関節とあごの構造を簡単にご説明しましょう。
顎関節は左右にひとつずつあり、頭の骨の窪んだ部分に、下あごの骨の突き出したところがはまり込む構造になっています。

両耳の前の部分に手を当ててみてください。
あごを動かした時によく動いている部分がありませんか?これが顎関節なのです。

頭の骨のくぼみのことをもう少し詳しく説明しましょう。このくぼみは、耳のすぐ前にある下顎窩(かがくか)というへこみと、その前にある関節隆起という出っ張りからできています。
このくぼみに下あごの骨の突き出た部分である下顎頭(かがくとう)がはまり込んでいます。

下顎窩(かがくか)と下顎頭(かがくとう)のあいだには、直接骨同士が触れ合わないように、クッションのような役目をする関節円板という帯状のコラーゲンでできた組織があります。この組織は下顎窩(かがくか)のくぼみと下顎頭(かがくとう)のあいだに挟まるようになっていて、あごの動きに合わせて下顎頭の先端と一緒に動いて、口を開けたり閉めたりするときの圧力を吸収します。

関節円板は、前後に動きやすいので組織の後ろのほうが伸びやすくなります。
一旦伸びてしまうと、関節円板が前の方にずれたままになってしまい、結果として口を開閉した時に「カクカク」と音がしたり、口が開けにくくなってしまったりするのです。

あごの不調の原因には、歯医者さんで口を長く開けていたというものもありますが、
噛み合わせ、あごに悪い癖、姿勢の悪さ、精神的ストレス、ぶつけるなどの外傷など、いくつもの原因が考えられます。

時にはいくつもの原因が重なって、結果的にあごの不調につながっているというケースもあります。
ゆっくりと原因を解きほぐしていくことが大切になります。

例えばあごに悪い癖の中には、片側だけで噛む、顔を横に向けてテレビを見ながら食事をする、
長時間の頬杖、歯のくいしばり、歯ぎしりなどがあります。
歯医者さんに通院する間にあごの調査が悪くなるのは、もしかしたら治療中の歯をかばって、
片側だけで噛んでいるせいもあるかもしれません。
どれも無意識に、ついうっかりやってしまうような癖ばかりなので、
家族の方に注意して見てもらうといいかもしれません。

こながや整骨院には、あごのマッサージ、あごの関節を元に戻す治療を行っております。
歯医者さんに行かれた後、なんとなく顎の調子がよくないと感じたら顎の不調を未然に防ぐためにも、
ぜひこながや整骨院にお越しください。

2014-02-17 14.08.57 - コピー

カテゴリー:保険施術