院長の診察日記

2015.7.29.wed
ぎっくり腰の症状について

「魔女の一撃」という言葉をご存じでしょうか?
英語での表現になるのですが、実は「ぎっくり腰」のことを表した言葉です。
では、なぜぎっくり腰になるのでしょうか?

いくつか考えられますが、代表的な例を上げますと
①ヘルニアの急性症状
②腰椎の捻挫
③疲労の蓄積による筋性防御
などが挙げられます。

当院に来院される患者様のなかでも一番多いと感じるものは、③の筋疲労の蓄積によるもので、「原因が良く分からない」とか「軽い物を持とうとした時に痛めた」とか「何となく感じていた違和感がだんだん動けなくなるほどの痛みなった」
などとおっしゃることが多く、症状自体も動けないほど痛いという人から、動けないほどではないけど、前かがみがつらいなどと多少幅があるようです。
蓄積された疲労が些細なきっかけでギックリ腰の引き金になることが多く、中には「寝ていただけなのに朝起きようとしたら動けなくなった」と言う人もいらっしゃいました。

動けないほどの症状のときは、無理して病院や治療院に行こうとしたりするよりも、安静にした方が良い場合が多いと感じます。
身体的には「これ以上の負担はかけないでください」というサインで自分の体を守る為にあえて動けなくしている状態なので、ここで無理に動いてはいけません。
痛みが長引くどころか、この痛みをかばうために、他の場所を傷めてしまう可能性があるからです。

ぎっくり腰

整骨院では、このような患者さまのお手伝いをする時、動かせる場所の筋肉から徐々にほぐしていきます。
いきなり痛い場所の筋肉に触れてしまうと、外からの力に対して肉体を守ろうと余計に筋肉が硬くなってしまうことがあるからです。
腰に関連した充分に動かせる筋肉からじわじわと緩めてゆくのが、むしろ“正攻法”なのです。
痛くても動けるようにという状況を第一段階目の目標とするのです。
それでも、施術から3日間は痛みが残るかもしれません。
そのときにも、やはり無理はせず、極力動かさないようにしてください。

3日を目安にして、それでも強い痛みが続いたり、痛みの場所が変わってきたりした場合は、その部分こそきちんと手当てしなければならないところです。

身体が動かないほどの痛みであれば嫌でも安静にせざるを得ないでしょうが、動けるようになるとつい無理をしてしまうものです。
このときの無理な動作が、痛みをかばう動作になり、その動作が別の部分を痛めたり、バランスを崩したりという負のスパイラルに陥ってしまうことがあります。
それが「ギックリはクセになるから」ということになるわけです。
この負のスパイラルを断ち切るためにも、動かせるけれど痛い、という段階を大事に過ごして頂きたいのです。
かばいの動作が身についてしまう前に、身体のゆがみを正さなければなりません。
このタイミングでの治療が、とても大切といえます。

当院では、患者さまのお話を伺いながら、腰痛の原因を探ります。
座りっぱなしのデスクワーク中心の方でしたら、腰だけでなく腸腰筋というおなか側の筋肉が緊張していることが多くあります。
肉体労働をされている方でしたら、背中を中心に力を入れることで背筋が悲鳴を上げていることもあります。

バランスの良い姿勢とは、おなか・背中の筋肉を上手に、バランス良く使っていることを指します。
ご自分ではなかなか意識できない部分だろうと思いますが、そのコツ、ポイントなども当院ではアドバイスさせていただきますので、腰痛治療から姿勢矯正までを一連の施術として責任をもってご指導いたします。

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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
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