院長の診察日記

2014.3.17.mon
むくみについて

みなさま、こんにちは。
先日患者様からむくみについて質問がありました。
今回はその「むくみ」についてお話させていただきます。

からだのなかで、もっともむくみが起こりやすいのが脚です。
心臓から遠い位置にあって血液の流れが悪くなりやすいことと、重力の関係で水分がたまりやすいからです。
脚のむくみは一般に、立ち仕事の人に多い症状ですが、実はデスクワークの人にもよくみられます。どちらも同じ姿勢を続けることで、脚の組織液(水分を含む血液、リンパ液など)の循環が悪くなり、細胞のすき間などに水分が停滞するからです。

また疲れがたまったときや、睡眠不足になったときなどにも、脚のむくみが起こりやすくなります。これは血液を送り出す心臓の働きが低下するためです。 中高年になって脚の筋力が低下した場合にも、むくみが起こりやすくなります。脚の筋肉(とくにふくらはぎ)は、血液を心臓に戻すポンプの役割をしているため、筋力が低下すると血液がうまく戻らなくなり、血液中の水分が停滞するからです。

こうした脚のむくみの多くは、一過性のもので、ひと晩寝ると治まる程度なら、あまり心配はありません。
注意したいのは、病気が原因となる脚のむくみです。原因には、心臓や肝臓、腎臓など、さまざまなケースが考えられます

心臓が原因でむくみが出現する場合、階段やちょっとした急ぎ足などで息切れや動悸を伴うことが多いようです。この場合は心筋梗塞や動脈硬化、狭心症の前兆かもしれませんので早めの受診をお勧めします。
肝臓が原因の場合は脚だけでなく全身にむくみが見られることが多く、倦怠感を伴います。
腎臓が原因の場合は同様に脚だけでなく、瞼や顔にもむくみが現れる事が多いようです。

また、下肢静脈瘤によってもむくみが見られますが、これは脚の静脈にある弁(逆流を防ぐための弁)に障害が起こり、血液が脚にたまりやすくなる病気です。もっともわかりやすい症状は、脚の血管がこぶのようにボコボコとふくらむことです。また脚がむくみ、疲れやすくなり、夜中につることも少なくありません。

当院に来院される中で最も多いケースは一過性のむくみで、病気ではありませんが、放置していると脚の疲れがとれず、免疫力の低下を引き起こすこともあります。脚がむくみやすい人は、しっかりケアをすることが大切です。

脚のむくみのケアにはもちろんマッサージが効果的です。その他、EMS電流で筋肉を動かしたり自分で足首の運動を行ったりすることも効果があります。こながや整骨院では患者様個人に合わせたケアをご説明させていただきますので、気になる方は是非ご相談ください。

2013-11-27 14.40.11[500]

カテゴリー:保険施術