院長の診察日記

2014.1.20.mon
古傷が疼く理由

寒くなると、古傷が疼きませんか? 手術の跡とか、怪我の跡とか、冬は古傷が疼きやすい季節です。
交通事故の後遺症が疼くという人も、寒くなると多くなります。

「やまいだれ」に「冬」と書いて、「疼く」…。疼くというのは、冬の病(痛み)なんですね。

寒いと、筋肉が硬くなります。筋肉が硬くなると、筋肉の中に張り巡らされた毛細血管が、筋肉によって圧迫されます。ということは、血液の流れが悪くなるんです。

怪我などで傷めたり痛めたりした部分は時間の経過とともに痛みは少なくなっていきますが、修復された組織が不均整で血行が悪くなりやすく、筋肉が硬くなることによって更に血行が悪くなり、疼きが出やすくなるのです。
残念ながら、“完治”という“完全に元に戻る”という状態までの回復はなかなかできることではありません。

そういった症状に対しては、温めたり、マッサージをしたりして、とにかく血行を回復させてあげることが一番です。
怪我をしたことすら忘れてすっかり元気だったのに、ある日突然、「あれ、何だか痛むなぁ。」となった場合、たいていは昔の怪我が原因です。関節痛も同様です。もともと関節の中には血管が少ないため血流が悪いのですが、寒さが原因で、より血流が悪くなって、関節が痛みだすのです。

血流というのは、基本的には全体的な流れを良くすることも大切ですが、痛い部分がある場合には、そこに治療器を当てて、まずはその部分の血の流れをよくしてあげるのが先決ですね。その後で全体的な流れを良くしていく、という順序がよろしいかと思われます。

今年は特に寒暖の差が激しく、身体が変化についていかないという方もいらっしゃると思います。そういう方にこそ、こながや整骨院での施術を受けていただきたいと思っています。

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カテゴリー:保険施術