院長の診察日記

2014.9.22.mon
子どもの肘痛・腕痛(肘内障)

子供の手を引っぱった際、お子さんが突然腕を痛がり、動かさなくなったことはありませんか?

「肘内症」という症状で、突然腕を痛がったり、動かさなくなったり、腕を抱えて泣いたりということがよく起こります。
これは子供の関節(骨)がまだ出来上がっていないことによる肘の脱臼のような症状です。前腕の橈骨という骨の上端(骨頭)が出来上がっていない為、その部分を止めている靭帯から外れやすく、亜脱臼のような状態になり、あまりの痛さで動かせなくなってしまうのです。

親としては子供が腕を動かせないとなると心配になるので、すぐに子供を連れて救急病院や整形外科に駆け込んでしまいますね。
整形外科の先生ならすぐになおしてくれると思いますが、救急病院しか開いていない時間帯に、担当が他の科の先生だったりすると、診察はしてくれるものの、はめ方(整復法)がわからない場合がほとんどです。
痛み止めの薬をもらって帰るだけで、結局のところ症状を一晩持ち越して、翌日に改めて他の病院に行くことになってしまいますね。

こんなときには、迷わずにうちにご連絡ください。
こういった肘内障の整復などは、私たちがいちばん最初に習う整復法で、まさしく私たちの専門分野です。
最近の若いお母さんはご存知ないかもしれないですが、接骨院、整骨院の一昔前の呼び方は「ほねつぎ」でした。国家資格としては柔道整復師といいますが、こういった修復はまさしく「ほねつぎ」の守備範囲と言えるでしょう。

関節が出来上がる6歳くらいには、ほとんど起きなくなるとは思いますが、あなたのお子さんが肘辺りを痛がって動かさないような時はぜひご連絡ください。

お子さんに怖がられないように、やさしい笑顔でお待ちしてます。

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カテゴリー:子どもの怪我