院長の診察日記

2014.6.3.tue
保険適用について

ケガの治療で来院される患者さんの多くの方が気にされるのは、
「自分の症状には健康保険が適用されるかどうか」、ということだと思います。

適用されるのとされないのとでは、負担する費用が大きく変わってきてしまうので、
気にされるのは当然ですね。
今回は、整骨院や接骨院では、どのような症状に保険が適用されるのか、
説明させていただきたいと思います。

「不意に振り返ったら、首が痛くなった」
「床の上にある物を持ち上げたら、腰に痛みが走った」
「棚の上の物を取ろうと手を伸ばしたら、肩に激痛が生じた」
「ジョギングをしていたら、足首をひねってしまった」

といった、日常生活によくある動作や運動での痛みに対しては、健康保険が適用されます。
”不意に振り返ったら”とか”床の上にある物を持ち上げたら”などの、「痛めたきっかけや理由」が
はっきりしているケガであることが、適用される中で大切になってくるのです。

本来、患者さんの痛みの治療であれば、全ての場合に保険が適用されるべきですし、保険適用にならないから、患者さんが治療をあきらめて、痛みを我慢してしまう、というのは本末転倒である、と私は思います。しかし、「痛めたきっかけ」がはっきりしない慢性的な痛みの治療、となると、厚労省が決めた現行の健康保険制度の枠組みでは、残念ながら整骨院では保険適用の範囲外になってしまうのが現状です。

ただ、その痛みが本当に慢性的なものなのかどうかは、実際に患者さんに話を聞いて、
治療してみないとわからないものです。もしかしたら長く痛んでいる部位であっても、
何かの動作や作業がきっかけで痛みがよりひどくなったとか新たに痛めたということであれば保険治療の対象になります。

ですから、体に痛みがあれば、まずは来院していただき、お話を聞いていく中で原因を特定して、
保険適用かどうかを決めていく、ということもできますので自己判断で終わらせずにぜひご相談ください。

具体的には、まず痛みの箇所を保険適用の範囲内で治療して、だいぶ良くなってきたら、
保険適用外の整体に回っていただき再発を防止のケアをしていくというような流れの治療計画を立てることもできます。

忙しい毎日の中で、痛みが起きたことがきっかけで、初めて自分の体や健康に関心を持つようになりました、
という方もいらっしゃいます。

実際に来院されて診察を受けている中で、初めて肩や腰のゆがみに気が付いたり、
押されて初めて痛みの基本的な原因がわかったりする、ということもあります。

少しでも体に痛みを感じたら、できるだけ早めに診察に来てくださいね。

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