院長の診察日記

2014.10.6.mon
整形外科と整骨院(接骨院)の併用について

「整形外科と整骨院(接骨院)、どうちがうのですか?」と聞かれることがあります。

整形外科は医師であり、レントゲンや注射、薬の処方など皆さんがイメージする「お医者さん」です。
私たち整骨院(接骨院)は柔道整復師という国家資格で、昔でいう「ほねつぎ」になります。

DSC_1491[400]

骨折・脱臼の治療もできますが(医師の同意が必要)、特に最近では捻挫や挫傷(肉離れ・筋違い)、打撲など骨に異常がない部分でも専門的な治療をすることが多くなってきました。特に、整形外科でレントゲン上に異常はないと言われたけど、その後も痛むというような症状を多く扱うようになっています。場合によってはもちろん整形外科と整骨院(接骨院)の併用も可能です。(ただし、同じ怪我で同日の通院はできません)

夕方、転倒して足を骨折してしまった患者さんが、病院は時間外ということで、突然私たちのところに駆け込んでくることもあります。私たちは骨折部の固定や適切な形での安静の保持・冷却など、とりあえずの応急処置をして、後日、骨に異常があるかどうかを診察してもらうために、整形外科をご紹介するという場合もあります。

2012-11-09 12.43.34

また、交通事故の患者さんも、まずは整形外科でレントゲンなどで大きな異常がないか診察をしてもらいます。その後、痛み止めの処方や定期的な診察を受けつつ、整骨院(接骨院)で電気治療やマッサージやストレッチなどのリハビリ治療を受ける方も多くみられます。
とくにむちうちの患者さんの中には、天候や気圧の影響が出やすく、いわゆる不定愁訴・自律神経失調症状に悩まされている方も多く、普通の日常生活や学校、職場に戻るまでに時間がかかってしまうこともあります。整形外科のレントゲンには写し出されない、事故後の体や心の不調についても当院の得意な分野ですので是非ご相談ください。

また、整形外科を受診していることによって、治療の継続の必要性を証明してもらえるという部分もあり、よりしっかりと完全回復まで治療を受けられる場合もあります。
ですから、整形外科と整骨院(接骨院)のいいとこ取りでの併用通院も一つではないかと思います。

患者さんの中には、治療に保険が適用される範囲なのかどうか、気にされる方もいらっしゃいます。私たちは、治療のことから保険の相談のことまで、患者さんひとりひとりにしっかりと向き合って、親身になってご相談にのっていきますので、少しでも体に不調を感じられたら、ぜひ私たちにご連絡くださいね。

カテゴリー:健康保険について