院長の診察日記

2014.3.24.mon
背中の硬さと睡眠の関係

「肩や背中が硬いとか痛くて…」という症状と「よく眠れない」、「眠りが浅い」、「寝ても疲れが取れない」などの悩みを両方抱えている方はいらっしゃいませんか?

実は、不眠と背中、肩のコリや重みは関係しています。
背中の痛みなどでご来院された患者さんの中にも、症状をお聞きすると、実は「夜よく眠れない」という悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。

また、春は陽気(天気)の不安定になるため、私達の心身も不安定になりやすいといわれています。その為、めまい、睡眠障害、食欲の乱れ、だるい、免疫低下など自律神経系の失調による不定愁訴が起こりやすくなります。

話を戻して、睡眠と背中(特に左右の肩甲骨の間)の関係には深い関係があり、背中のコリがもたらす自律神経系の不調はこの時期増える患者さんの特徴ともいえます。
左右の肩甲骨の間には、胃腸や呼吸器、心臓などを支配する自律神経とよばれる神経がたくさん集まっています。(正確に言うと胸椎から自律神経が各臓器へ分岐していく)

この自律神経とは、交感神経と、副交感神経の二つがあり、この二つのバランスによって身体が活発になったり、休息や就寝などリラックスがもたらされたりと、私たちの体を健康に保ってくれています。この働きがあるおかげで、私たちは日々元気に生活する事ができています。

この神経のバランスが崩れる事を「自律神経失調症」と呼び、先ほど挙げた様々な不調が引き起こされてしまいます。年度末や年度初めであるこの時期は仕事も忙しくなったり、いろいろなストレスを抱えたりして、特に肩や背中を含めた肩甲骨まわりの筋肉が硬くなりやすく、血行障害が引き起こされ、自律神経に不調が起こりやすくなります。

また、背中や背骨が硬い状態と言うのは、呼吸にも大きな影響があります。
背中の筋肉が硬くなり肩甲骨の動きが悪くなると胸が拡がりにくくなり、呼吸も浅くなります。
実は人間の睡眠というのは、呼吸がとても大切な役割を果たしています。睡眠時には人はゆっくりとした、深い呼吸をして体を休めています。しかし呼吸が浅くなってしまうと、身体が十分に休めず、睡眠の質が下がってしまいます。

そうすると、身体の疲労が取れず、背中や肩がどんどん凝って重くなっていってしまいます。そして背中や肩には、先ほど説明した、大事な自律神経系があります。背中が凝るとそこがうまく働かなくなってしまい、また眠れなくなる…と、悪循環にはまっていってしまう事があります。夜眠れなくて背中が痛いという場合は、このような状況になっていることが多々あります。

この場合、整骨院では背中の筋緊張をほぐし、背骨の矯正を含め肩甲骨の動きをよくするような施術をします。そうして深い呼吸ができる状態にして患者さんの睡眠の改善を図ります。普通、不眠だからといって整骨院に行く方は、少ないかもしれません。しかし一見関係ないように見えて、体のコンディションと不眠は大きく関わっています。

眠れないからと病院に行き、お薬を処方してもらう前に、一度整骨院にご相談にいらっしゃいませんか?

こやなが整骨院一同、お待ちしております。

カテゴリー:骨盤矯正