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2015.9.30.wed
グロインペイン症候群の原因と症状
先日、サッカーをやっている高校生の男子が股関節の痛みを訴えて来院されました。
サッカー選手の股関節痛というと真っ先に思い浮かぶのが「グロインペイン症候群」です。
特に怪我という覚えもなく、痛みがだんだん出てきたということで、本人はかなり不安を抱えている様子でした。
外傷を伴うケガならば治療法もすぐに想像がつくものですが、外傷のない傷みは原因が思い当たらない上に、どの病院や治療院にいけばよいのかがわからず不安になることでしょう。
実際、彼はかなり「グロインペイン症候群」が強く疑われ、実際の施術もそれ様に行いました。
このグロインペイン症候群は「鼠径部痛症候群」とも呼ばれます。
この症候群という言葉からも想像がつくように、原因が複合的であることが特徴的です。
内転筋腱障害や鼠径管後壁の欠損、恥骨結合炎内転筋腱障害、外腹斜筋腱膜の損傷、腸腰筋機能の障害などの症状がいくつか組み合わさって表れるのです。
スポーツをしていると、捻挫や打撲、肉離れといったことを経験しがちです。
この状態が完全に元に戻らないまま復帰してしまうと、傷みをかばうことから、体幹から股関節周辺の機能に障害が発生してしまうのです。
筋や関節の柔軟性が失われ、体幹と下肢の動きもうまく連動できないことから安定性を欠いてしまうというメカニズムから起こる現象ですから、可能な限り安静にし、治療を受けて頂きたいところです。
グロインペイン症候群の原因が、これらのケガからくるかばい動作(体の不自然な動かし方)からくることを理解して頂ければ、安静と治療の必要性は充分に理解して頂けるものと思います。
体の一部のケガが、股関節を中心とした痛みへと変換されるのですから、パフォーマンス面でもよいことはありません。
なぜサッカーをしている方にこのグロインペイン症候群多いのか、というご質問を頂くことがあります。
その理由は、ボールをキックするときの姿勢を思い出してくださればすぐに分かります。
軽いキックならいざ知らず、強く・足をぐんと延ばすキックをする時、両方の足の動きが大きく異なることが原因となってしまいます。
体幹と下肢の動きが協調性を持たない上、利き足を酷使することから生じるのです。
また、インサイドキックを多用する選手はなおさら内転筋群に負担がかかり痛みを誘発してしまいます。
「鼠径部(股関節)周辺が痛い」「圧痛(押さえると痛い)」といった症状が現れたのであれば、すぐに治療を行うべきです。
動作そのものが原因となる症状ですから、サッカーを続けたいのであれば少しでも痛みを感じた時には、今この時、すぐにでも改善を図る必要があります。
治療さえ定期的に行えば、症状を繰り返すこともぐっと減ります。
「まだ軽いから」と放置することは危険です。
私どもでは、痛みのある部位だけでなく、その周囲および全身の筋力や柔軟性のバランスを評価して、そこから根本的な治療を行います。また、日常のケアが大切なスポーツ選手には、自宅で行えるストレッチもご指導致します。
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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。
静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
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〒420-0035 静岡市葵区七間町 3-4 七間町ハイム 201
TEL/FAX 054-260-6722
カテゴリー:グロインペイン症候群