院長の診察日記

2018.3.13.tue
コアから考える産後のアプローチ

先日は堀田温子先生の「コアから考える産後のアプローチ」という研修会に参加してきました。
当院でも以前から「産後の骨盤矯正」を行っておりますが、
最近はたくさんのお問い合わせをいただくので、
産後の女性の骨盤矯正や産後の体ケアについての関心が高いんだろうなと思っておりました。
「矯正をしてもすぐに元に戻ってしまう」とか、「体重は戻っても体型が戻らない」など、
「O脚や反り腰、猫背など姿勢が気になる」など様々な悩みを抱えたお母さんが多く当院にも来院しています。
骨盤矯正だけでなく、自宅でできるトレーニングを知っていれば、矯正した骨盤を安定させることができますし、
「体重が戻っても体型が戻らない」とか「姿勢が気になる」
という悩みを持った女性への的確なトレーニング指導もできるようにと思い参加してきました。
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研修会では、
痛みの解消や緊張緩和などトレーニングを始める前にトレーニングをできる身体の整備も大切。
→それが出来なければ狙いを持ったトレーニングの効果が半減してしまう。
→「コア」と呼ばれる体幹部分をまずは意識する。(身体の安定)
→「コア」を意識できるようになったら、「動く」トレーニングができるようになる。
というように段階を踏んで構成されていて、単純に弱くなった筋肉を鍛えれば良いわけではない事や、
「骨盤底筋」という産後の女性においてはキーワードとなる筋肉の鍛え方、
意識の仕方(ひめトレ)なども勉強することが出来ました。
当院でも「産後の骨盤矯正」に加え、
トレーニングをするための土台作りや「ひめトレ」など今回の研修会を活かしてバシバシ!ご指導していきたいと思います。

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2015.1.19.mon
妊婦さんの股関節の痛み

妊娠6か月位になってお腹が大きくなり、骨盤が開いてくる時期になってくると、腰痛や股関節痛で来られる妊婦さんが多くなります。
この時期はリラキシンというホルモンの影響で骨盤を支える靭帯が緩み、骨盤が広がり、子宮および胎児が大きくなることができるわけですが、骨盤には靭帯の支えが無くなる分、骨盤は不安定になり腰やお尻、股関節など骨盤周りの筋肉に大きな負担がかかるようになります。その負担が妊婦さんの腰痛や股関節痛の原因となります。

ですから当院では、お腹が大きくなり、骨盤が広がる過程で、疲れてしまっているお尻や骨盤まわりの筋肉をマッサージやストレッチで丁寧に緩める施術をしています。

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それと同時に、痛みの具合を観ながら骨盤を支える筋肉をもう少し効率よく使えるように、体に教えてあげる為のエクササイズも指導しています。できればお腹が大きくなる前にやっておいて、筋肉の貯金を作ってあげた方がいいのですが、なかなかそんな余裕がある人は少ないと思います。

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妊婦さんには体自体の変化からくる痛みと、ストレスなどが原因になる痛みもあるので、痛みが出るとき、出ないときがありますね。他の患者さんと比べて、痛みに波があるというのが特徴です。
痛みの少ない時に骨盤エクササイズをすることにより、予防や痛み軽減につなげる事もできますし、産後の骨盤戻しにも関わる筋肉ですので、鍛えておいて損はないと思います。

また、この時期の妊婦さんには電気治療ができない為、保険治療ではお受けできませんが、マタニティー整体として、痛みのケアを希望でしたら「25分整体」、痛みのケアと骨盤ケアおよび骨盤エクササイズを希望でしたら「55分整体」でお受けいたします。
何か不安や疑問がありましたら、お気軽に連絡をくださいね。





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妊娠中、産後の整体についての不安、疑問、何でもお聞きください。
1人1人の症状に合わせた施術を行います。
産前・産後整体(マタニティ整体)もこながや整骨院にお任せ!

静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
こながや整骨院
〒420-0035 静岡市葵区七間町 3-4 七間町ハイム 201
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2014.12.15.mon
マタニティー整体のもう一つの意義

当院では産前・産後ともマタニティー整体として施術を行っていますが、産前に腰や股関節の痛みを訴えていらっしゃる方に産前から産後に起こるからだの変化についてよく説明させていただきます。
もちろん産婦人科で聞くお話の重複ではなく、主にお母さんの骨盤や姿勢に起こる変化とそれによる痛みについてです。

妊婦さん

出産前には特に腰や股関節、背中の痛みを訴えてくる患者さんが多く、その最大の原因はリラキシンというホルモンによって骨盤を支える靭帯が緩くなり、骨盤が広がり、不安定になった骨盤を支える為にお尻や股関節まわりの筋肉が疲労し痛みが出ます。

また、大きくなるお腹を支えようとして背骨の彎曲が大きくなる(反り腰)ことによる腰や背中に痛みが出ることもあります。こういった妊娠の過程における骨格や筋肉の変化による痛みについてよく説明させていただきます。

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また、その際に施術をしながら産後の身体の変化についてもお話します。
出産後にやった方がいいこと、やらない方がいいこと、いかに産後の整体が大切なのかなど色々と説明させていただきますが、こういったことはあらかじめ知っているのと知らないのとでは、身体的にも精神的にも大きな違いがあります。実際に産後の身体の変化(骨盤の変化・姿勢の変化)について知っておくと、変化の理由がわかっている分、痛みや違和感が出ても随分違うと思います。

妊婦2

出産後にブルーになってしまうと、育児にも影響が出てきてしまいます。腰の痛みや骨盤の違和感があったとしても、出産前に開いてしまった骨盤が閉じていく過程によるものだという理由やしくみが分かっていれば、理由のわからない痛みではない分、不安は少なくてすむと思います。

そして実際の出産後の育児は、体力勝負というところがあります。出産前に弱ってしまった筋肉は、出産後、すぐにもとの強さを取り戻すというものではありませんから、トコちゃんベルトや骨盤ベルトを有効に使い骨盤を安定させると同時に弱ってしまった筋肉を鍛えていかなくてはなりません。骨盤が締まっていく過程が骨盤矯正の最良のタイミングでありチャンスなんです!
「来た時よりも美しく」ならぬ「産む前よりも美しく」を目標に施術&指導をさせていただいています。

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産前産後のそれぞれの身体の変化に、いかにつきあっていくかは、一人ではなかなか大変ですよね。私たちには、色々な妊婦さんを沢山見てきている経験があります。もし痛みや変化に悩んでいるようでしたら、ぜひ私たちに相談してみて下さいね。

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2014.9.8.mon
自律神経失調症

最近、少しずつ増えてきていると言われている自律神経失調症。
会社などの人間関係のストレスからも発症しやすいですね。
男性よりも女性に多いようで、とくに女性の場合は、ホルモンバランスの影響もあり患者数が増えているようです。

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それ以外にも、実は呼吸が浅い、背中・肩が慢性的にこっている状態が、自律神経失調症の発症に結び付く場合もあります。
背中がこっていると、背筋(脊柱起立筋・菱形筋・肩甲挙筋)が固くなり、首から背中の痛みが生じたり、呼吸に関係する胸郭の動きが悪くなり呼吸が浅くなったり、胸椎から分枝していく自律神経系の神経が圧迫されたり血行不良になり失調症状を引きおこすことがあります。

また、眠っている間でも浅くしか呼吸ができないと、熟睡できなかったり、朝起きても体がだるかったり、疲れが残ってしまっていたりして、いくら寝ても寝た気がしないと感じてしまいます。とくに暑い季節には、クーラーをかけっぱなしで寝ることも多いので、体が冷えすぎてしまい、それがさらに背中のこりに拍車をかけてしまう、という悪循環を生じてしまいますね。

普段の生活ではどうしても前かがみで背中を丸めていることが多く、その結果猫背になりやすいので
その姿勢の悪さが背中や首のこり、痛みの原因になってしまいます。
このような患者さんには、背中の筋肉を弛めながら肩甲骨を広げ、背中全体の血流を良くしてあげます。
そして姿勢矯正(骨格矯正)をして、本来の姿勢を再確認していただきます。
すると、その晩はよく眠れるようで、次回来院時に喜びの声を聞くことができます。
それだけ背中のこりと睡眠とは、直結しているんですね。

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仕事の合間などに、首や肩をぐるぐる回したりして、ストレッチをする方も多いですね。ただ、急激なストレッチや首の回しすぎには十分に注意してくださいね。勢いで可動範囲を超えて首を回しすぎたり、筋を思い切り伸ばしたりしていると、グキっとなって痛みが出てしまうこともあります。朝、起き抜けに体操やストレッチをする方も多いでしょう。

とくに朝は、何時間もベッドの中で眠っていたせいで、体中の筋が固まっていることが多いです。朝にストレッチをする方は、十分に気を付けてください。お勧めの時間帯は、夜、お風呂に入った後です。全身の血流が良くなっていて、筋も十分に暖められていますので、ストレッチには最適ですね。背中や首が柔らかくなった後でベッドに入ると、深い呼吸でぐっすりと熟睡ができるはずですから、翌朝の目覚めは疲れも取れてすっきりと起きられるはずです。

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