院長の診察日記

2014.3.10.mon
応急手当が肝心!肉離れについて

スポーツ選手や、運動部でスポーツしている人たちによく起こる、スポーツ障害として有名な「肉離れ」ですが、運動している時だけではなく、日常生活でも起こってしまう事をご存じですか?

肉離れとは、筋肉の一部が裂けたり切れたり、ひどい時は断裂してしまう症状です。
私たち医療関係者が使う専門用語では、筋違いなども含めて筋挫傷といいます。

ふくらはぎや太ももなど脚の部分に起こる事が多く、肉離れを起こすと急激な痛みを感じます。
運動している人たちに起こりやすい症状と思われがちですが、実は日常生活の中でもごく普通に起こってしまうんです。

特に、筋力が弱っているお年寄りの方に多いのですが、足がつった時などそのまま肉離れを起こしてしまう事もあります。また、急に立ち上がった時、健康体操などの軽い運動をした時にも起こってしまう事もあります。

若い人でも寒いときに急に運動したり、重い物を持ったりした際、太ももの裏や腰・背中などに急な痛みを感じて、それが実は「肉離れ」だったりすることもあります。

そんな肉離れですが、実は病院に行く前に自分たちで行うことができる「応急処置」がとても大切なんです。
肉離れをして、応急処置をせずに放置してしまうと、裂けた筋肉の間に血液が溜まり、それが固まり、後々しこり状になり、治った後もなんだか気持ち悪い違和感が残ってしまいます。だから、肉離れした!と思った時はまず応急処置をする事が大切です。
どんな応急処置をしたらいいかというと、

それは「冷やす」ことと「圧迫する」ことなんです。

肉離れをした部位を、氷など冷たいもので冷やす事によって、ケガした部分へ血液が集まりすぎるのを防ぎ、サポーターや包帯で圧迫することにより血が溜まるのを防いでくれます。肉離れした最初の3日、4日間はしっかり冷やしてください。応急処置をしっかり行うと、治りも早いので肉離れした時は必ず応急処置をしてくださいね。

肉離れは刺激したり動かしたりすると悪化する恐れもあり、安静にしておくことも重要なので、無理な動きは避けてください。痛みが無くなる時期と筋肉組織が回復する時期には少しタイムラグがある為、痛みが無くなったからといって、急に運動をしてしまうと、またぶり返すこともありますので注意が必要です。

こながや整骨院では、肉離れをした方の治療ももちろん行っておりますし、復帰の時期や再開に仕方についてもアドバイスしておりますので、ぜひご相談ください。

カテゴリー:日常