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2013.11.5.tue
市民ランナーに多い膝痛(長脛靭帯炎)
秋から冬にかけて、マラソンシーズンに入りますね。
11月から全国各地でマラソン大会が始まりますが、今シーズンの駿府マラソンは2014年3月2日に開催されます。楽しみです。
駿府マラソンHPはこちら→http://www.shizuoka-marathon.com/
マラソンを始めて間もない方によく起こるのが膝の痛みです。
一般的な膝の痛みは内側に出ることが多いのですが、ランナーに特徴的なのは、膝の外側に痛みが出ることです。
ランナーの膝に痛みが起こるのはなぜでしょうか?
基本的に、人が走るときには外側の筋肉を主に使います。外側の筋肉には“筋膜張筋”や“腸脛靭帯”がありますが、これらが疲れたり緊張が強くなることで痛みが出やすくなるのです。“筋膜張筋”や“腸脛靭帯”などを痛めてしまうのには、走るフォームが関係しています。走るときに左右のブレがあると膝を痛める原因につながります。
またフォームは良くても、走る道路に傾斜がある場合も考えられます。まっすぐに見える道路でも、少なかならず傾斜があるものです。水はけを良くするために両端が下がっているのもそうです。そういう場所をずっと走っていると、例えば、左側がほんのちょっと下がっているだけでも、一歩を踏み出すたびに左側ばかりに体重がのしかかり、足への負担になっているのです。
マラソンで走る距離を考えると、それが何万歩、何十万歩になりますから、影響の大きさが想像できますね。
そのことを認識しないで走り続けていると、今度は足首に痛みが出てきますが、一般の人は、そういうことは気にしないでひたすら走りますから、気づかないうちに足を痛めてしまうことがあります。
本当は、硬いアスファルトで走らないのが一番いいんです。でも、一般ランナーにとって、アスファルトではない、長距離を走れる場所というのは、なかなかありませんよね。陸上トラックを貸りられれば話は別ですが。
道路の傾斜対策としては、一定距離あるいは一定時間ごとに逆回りで走るようにすると、少しは左右のバランスが取れていいのではないでしょうか?走るフォームが原因の人には、靴の中敷き指導というのを行っています。
靴の底を見るとだいたい判るのですが、踵の外側が減っている人は“腸脛靭帯”を痛めやすい傾向があります。
左側の踵の外側ばかり減っているとか、極端な靴底の減り方を見ると、足のどこに負担が掛かりやすいかが判ります。そこを中敷きで少し調整してあげると負担が軽減されるのです。外側に負担がかかっている人なら、外側をすこし上げてあげます。そうすると、着地するときの足の着き方が変わり、それまで大きな衝撃が加わっていた部分が楽になるのです。
中敷き指導と併せて、テーピング指導をする場合もあります。走る時の足の使い方を少し矯正するようなテーピングをする場合もありますし、テープを捲くことで着地するときの接地角度を変える効果を期待する場合もあります。テーピングは、より自然で正しいフォームに近づけることが目的です。
スポーツ整体では、マラソン大会で少しでも良い結果を出すために、目標レースの2か月ぐらい前から、しっかりコミュニケーションをとりながら、痛いところ以外も含めた全身の調整をしていきます。そうすると、レースが終わった後の疲労が軽減され、体に残るダメージも少なくなります。また、次のレースに向けて、大会後のメンテナンスも大切です。
こながや整骨院は、目標に向かって頑張っているマラソンランナーを応援しています。
カテゴリー:スポーツ外傷・障害