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2014.6.16.mon
捻挫の応急処置の大切さ
先日、バスケ部男子が捻挫で運び込まれてきました。
応急処置があまり良くなかったせいか腫れがひどく、整形に行ったら骨には異常はないけど、
ひどそうだからとギプスを巻かれてしまい、「早く競技復帰したいのでどうにかならないか!?」
ということでした。この時あらためて応急処置の大切さを感じました。
捻挫の80%は軽度なものですが、捻挫をした直後に正しい処置をしなかったために、
重度な怪我に結び付いてしまう、ということがあります。
捻挫の応急処置には、安静、冷却、圧迫(固定)、高挙という基本原則がありますが、
この応急処置にもやはりコツというものがあります。
患部をしっかりと固定するテーピングは、ポイントを押さえて巻いてあげるだけで、
応急処置の効果がぐっと変わります。足首をひねってしまうと、ひどい時には、見る見るうちに、
腫れ上がってきてしまいますね。
氷やアイスパックで冷やしながら、テーピングや包帯で圧迫をかけながら、
医療機関や整骨院に運んであげるだけで、その後の回復のスピードが変わってくるものです。
「捻挫はクセになる」と聞いたことがあると思いますが、この応急処置をしっかりできないと
関節包(関節を包んでいる袋)が腫れたり、靭帯の損傷がひどくなったりしてしまいます。
また、何度も同じ個所の捻挫をくりかえすと、関節ネズミや靭帯の断裂や慢性炎症を引き起こしてしまうこともあります。
足の捻挫の予防法としては、普段からバランス感覚や体幹のトレーニングを練習メニューに入れたり、
または関節をサポートする筋肉を強化したりすることが大切です。
またスポーツの前後にストレッチをして、関節の柔軟性を高めることで、
捻挫をはじめとした怪我を予防することもできます。
スポーツをするときには、あらかじめ捻挫を起こしやすい部分にサポーターを使用して、
関節を保護するのも有効ですが、捻挫予防のためにテーピングを利用する方法もあります。
ガチガチに固めすぎることなく、動きを妨げない巻き方、テープを引っ張る方向などには、ちょっとしたコツがあります。
応急処置から治療、リハビリ、再発予防という流れはとても大切ですが、
それを一貫して出来るところはなかなか探すのは難しいと思います。
ぜひ当院にご来院、ご相談ください。
また、当院では、テーピングの巻き方の指導もしています。マネージャーさん、コーチや指導者の方など、
チームにテーピングの巻き方がわかる人が一人でもいるだけで、捻挫応急処置の効果が変わってくるものです。気になる方は気軽にお尋ねくださいね。