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2014.4.7.mon
「消極的治療」と「積極的治療」
「骨に異常はないと言われたのですが、体が痛いです」とか「整形外科に行きましたが、湿布しかもらえませんでした」と来院される患者さんが結構多く、整形外科では、レントゲンをとって、骨に異常なしとわかると、湿布や痛み止めの処方と安静の指示というケースが多いようです。
たしかに事故の直後1週間位は、安静にして、患者さんの自己治癒力に任せる期間が必要なのだと私も思います。安静主体の治療はどちらかというと「消極的治療」であり、安静後のリハビリおよびケアが交通事故の治療には大切だと思います。
事故に遭われた方の中には、痛みは収まったけれども、だるさがとれない、しびれがある、痛みが長引いてしまうとおっしゃる方がいます。
このような症状で、ときには日常生活に支障をきたすケースもあります。なかには事故後、しばらくして職場に復帰したけど、だるさが取れなくて、また休み始めてしまったという方もいらっしゃるほどです。
しびれや長引く痛みに関しては、ムチウチである可能性もあります。
ムチウチとは怪我の名前ではなくて、受傷メカニズムから取った症状の総称のこと。
事故により首の部分が、むちがしなるように前と後ろに激しく動くことによって、筋肉、靭帯、間接包、椎間板などが傷んでしまうことです。
ほんの少しの衝撃と思っていても、実は体には大きな負担がかかっています。時速20キロでぶつかった場合は20kgの負担が、時速40キロだと50kg、時速60キロの場合には80kgの負担が細い首にかかってしまうのです。
そして事故の直後は神経が高ぶっていて、体の痛みに気づかない場合もあります。ムチウチは骨の損傷ではないために、レントゲンでは判別できません。整形外科では痛みの原因が判別できなくて、とりあえず痛み止めを処方して、あとは様子を見る、というケースも少なくありません。
体のだるさやなんとなく調子が悪いという症状については、同様にムチウチの可能性もありますが、「消極的治療」の時期が終わりました、という体からのサインかもしれません。
つまり最初の時期が終わったら、「積極的治療」に切り替えて、筋肉をほぐしたり、体を動かしたりして、血流を促進して代謝を高め、体に溜まっただるさを抜いていくほうが、回復がより早くなるのです。
私たちはこの「積極的治療」のプロです。交通事故後、だるさや痛み、しびれ感など、体に少しでも不調を感じられたら、けっして我慢せずに、こながや整骨院にご相談してください。快適な日常生活に戻れるように、お客様をサポートさせていただきたいと思います。
カテゴリー:交通事故