院長の診察日記

2015.4.17.fri
交通事故での治療の優先順位について

最近、珍しいケースの事故でけがをされた方が来院されました。
駐車場内に停めてあった車の中で、職場の方同士で仕事に関する打合せをしているさなかに衝撃を受けたというものです。
同じ駐車場に停めてあった車の運転手が、アクセルとブレーキを踏み間違い、ぶつけられたものでした。

駐車中ということもあり、その方はシートベルトをしていませんでした。
衝撃は大きく、ハンドルに顔をぶつけられ鼻の骨を骨折し、さらにむちうちで首、腰まで痛めてしまわれたのです。

chuusya

鼻の骨折については整形外科で治療を受けられましたが、首や腰は私共での治療をご希望でした。
その病院で、「鼻が治ったら首と腰の治療をしましょう」と言われたからだ、とのことだったのです。

おそらく鼻の治療を優先させてのことだと思いますが、
ご本人にとっては、鼻も痛い、首も腰も痛いというトリプルの痛みに苦しめられていたのですから、我慢できずの来院でした。

首の可動域に制限がないか、神経障害(しびれなど)がないかのチェックをし、すぐに治療をさせて頂きました。
首の筋肉の緊張が認められましたので、電気治療や超音波治療器でほぐし、
痛みを抑えながらストレッチやマッサージの施術を行い、無理な動きをしないようテーピングで保護することにしました。

ご自宅でできるストレッチや雨の日や冷える日の過ごし方のアドバイスもさせて頂きました。
むちうちは、短ければ1ヶ月、長くても3か月程度で痛みは軽くなります。(しっかり治療を行えば)

この方の場合、特殊だったのは病院で鼻の治療が終わってからむちうちの治療をしましょう、と言われたことです。
ですがご本人の辛さを考えると、鼻の治療と同時にむちうちへの対処も行って頂きたかったところです。

整形外科での鼻の治療と同時に接骨院でのむちうち治療を行うことを、保険会社としてはどう扱うのかはその保険会社の担当者次第です。
まずはご本人から保険会社にかけあって頂くのが筋ではありますが、あまりにも対応が冷たい場合には私共からも電話連絡を入れるなどの”援護射撃”を行わせて頂きます。

ですが、保険会社が一番弱いのは、受傷された患者さんご本人の言葉です。
痛いものを我慢する必要はありませんし、治療が本当に必要ならば強く訴えてください。

過去にもありましたが、当院へお越しになった患者さんで症状に疑問が生じた場合には
「これはちゃんとMRIを撮った方がいい」と判断したときには、きちんとした整形外科へご紹介したこともあります。

保険会社は、このような画像診断に関してはかなり寛容といいますか、客観的資料として欲しがる部分もありますから、必要に応じてそのような画像を撮れる病院へのご紹介を致します。

当院では信頼できる整形外科との連携を大切に治療を進めていきますので、万が一症状の改善が思わしくない場合はご相談ください。

——————————————————————————————————————-

こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
こながや整骨院
〒420-0035 静岡市葵区七間町 3-4 七間町ハイム 201
TEL/FAX 054-260-6722

カテゴリー:交通事故