院長の診察日記

2013.12.6.fri
高齢者の交通事故

最近は高齢者といっても元気で活動的な方が随分多いと感じます。
しかしながら、気持ちは若く活動的でありたいと思っても、身体が付いていかない、痛くて思うように動かせないという方もいらっしゃるのも現状です。個人差はあるものの高齢者の方々には、ぜひとも少しでも長く元気な日常生活を送っていただきたいというのが、当院のささやかな願いです。

さて、お年を召していらっしゃるかたは、骨粗鬆症などの理由もあって元々骨が弱いですから、ちょっとした衝撃でも骨が折れてしまいやすいです。加えて、回復が遅いということもあげられますので、日頃から交通事故には十分に気をつけていただきたいですね。

また治療に関して言えば、高齢者の皆さんは、痛みを我慢してまで「元どおりに戻るまできちんと治療を受けよう。」という意欲が薄い傾向にあるようです。

確かに、若い人と比べると、どうしても回復が遅いので、「年だからしょうがない。」と諦めてしまいがちなんですが、ここで気をつけなければいけないのは、その事故が原因で寝たきりになってしまいかねないということです。
つまり、事故だけが原因ではなく、自分で諦めてしまっていることで、治癒を長引かせているという可能性もあるのです。残念なことです。

年齢と共に身体能力が衰えるのは自然の成り行きなのでしょうがないとしても、その上、体が思うように動かせないため運動量が減る → ますます体が思うように動かせなくなる → 関節可動域がどんどん狭くなる、という悪循環に陥ることは、防がなくてはなりません。

高齢者一般でみると、「現状維持でいい」「これ以上悪くならなければいい」と思ってしまって、本当に根本的な治療というものを、受ける側も施す側も、されていないような気がします。整形外科に行っても、痛み止めの注射をうってもらい、湿布をもらって帰ってくるだけのようですね。

こながや整骨院では、多少痛みを伴うこともありますが、出来る限りの施術を行い、本当に良くなっていただきたいと思っています。
良くなりたいという意欲のある方であれば、より早期の回復も期待できます。

事故後に身体の動きが悪くなったというご年輩の方が周りにいらっしゃれば、整骨院という選択肢があることを是非お伝えください。
現状維持ではなく、良くなる可能性が、まだそこにはあるんです。

2013-11-27 14.40.11[500]

カテゴリー:交通事故