院長の診察日記

2016.6.23.thu
脱臼の後遺症が残ってしまった場合

一度経験すると何度も起こしてしまうのが「脱臼」。
脱臼はどうして後遺症(クセ)になってしまうのでしょうか。

脱臼を起こしてしまうと、関節を構成する軟骨・じん帯、筋肉が傷ついてしまいます。
そして、軟骨の損傷や緩んでしまった靭帯が元に戻らないと、脱臼を繰り返してしまいます。

靭帯は、骨と骨をつなぎとめる役割をしています。
完全固定ではないものの、骨同士が異常な動きをしない程度の制御もしています。
靭帯があるからこそ、ひざやひじなどが正しい方向にだけ動きます。

つまり、この靭帯が正しい機能を取り戻せば、脱臼しやすい状況を解消できるのです。

脱臼が後遺症として残ってしまうのは、靭帯が元通りになっていないケースに多く見られます。
肩関節ならケガ後8時間以内に、股関節ならケガから12時間以内に脱臼を整復することが重要です。
関節を整えた上で、固定して安静を保てなければ「繰り返し」「後遺症」として残ってしまう可能性が高まります。

事故によってひざを前方から打ってしまったときに起こす股関節脱臼は、痛さや可動域が狭まる後遺症が残ってしまうことがあります。
これを放っておくと血行不良により骨の一部の壊死により大変なことになってしまいます。
すぐに治療を始め、壊死のリスクを回避し、関節固定をしなければなりません。

手当てをしても股関節に障害が残ってしまうのなら、人工関節や人工骨頭を入れます。
どんな場合であっても、早期の検査・早期の治療が重要です。

恒常的な痛みが残ってしまったとき、もしくは人工関節や人工骨頭を入れたときには後遺障害等級認定の対象となります。
残念なことに完治しない場合は、後遺障害等級を認めてもらうことで、後々の治療やリハビリに備えなければなりません。

こながや整骨院では、弁護士や司法書士、行政書士とのネットワークを構築しています。
難しい手続からくるストレスは手放し、治療にだけ専念していただける環境を整えています。

交通事故の場合は、まず病院で検査・外科的措置を行い、その後の定期的なリハビリはこながや整骨院へお任せください。
あまり考えたくはないことですが、再発してしまったときの応急処置法についてもお話しします。

クセにならないように行うリハビリについてもご相談に乗ります。

日常の体のケアから、脱臼の後遺症対応・再発防止に至るまで―。
こながや整骨院は「いつでも気軽に立ち寄れる整骨院」として、頼られる存在でありたいと思っています。
気になる症状が表れたら、お早めにご相談ください。

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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
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カテゴリー:交通事故, 骨折・脱臼