院長の診察日記

2014.12.22.mon
妊婦さんの整体 《妊娠初期》16週ぐらいまでの場合

随分と前から日本では少子化が問題になっていますが、それ以前に子供を安心して産んで育てられるような環境が整っていないなあと感じます。生まれた子供の保育施設をはじめとした受け皿がまだまだ整っていないですし、妊婦さんに対しても、もうすこしまわりの気遣いが欲しいと思います。

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とくに妊娠初期の妊婦さんはお腹が目立たないから、つわりなどで苦しくても、バスや電車に乗っていて席を譲ってもらえなかったり、マタニティーマークもまだまだ認知が浅いのかあんまり気遣いがされていると思えない光景を目にすることまあります。近頃では臨月近くまで仕事を続ける方も増えてきて、中には会社でマタハラ(マタニティーハラスメント)に合ってしまう方もいたりして、妊婦さんは自分の体の変化以上に、外側からのストレスを感じてしまうようです。心遣いとか、気配りとか、そういった社会の潤滑油のようなものが少なくなってしまったのは、とても残念に思います。

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妊娠初期の妊婦さんの肩こりは、体の変化というよりも、つわりや精神的なストレス、ホルモンバランスの変化が原因になっている場合が多いです。妊娠初期から安定期に入るまでは、万が一何かあっては大変ですので、整体などの治療をうけるよりも、安静第一で無理せずとにかく休んでいただきたいと思います。
必ずつらい症状も治まり安定する時期がきますので、安心して身体を休めてあげてください。
首や肩、背中の上部ぐらいまででしたら部分的に軽めのマッサージはすることもできますので、あんまり肩コリやそこからくる頭痛などがつらいようでしたら、一度ご相談ください。

お腹が大きくなってきて体に変化が起き始めると、40週になるまでには、腰痛、肩こり、肩こりからくる頭痛、恥骨痛、股関節痛、むくみなど、体のいろんな部分に痛みや不具合が出てきます。肩こりはお腹が大きくなることと直接関係がなさそうに感じますが、お腹が大きくなってくると、まず姿勢が変わります。反り返るような姿勢になるので、自然と首が持ち上がり、あごが上がってしまい、S字が強い状態になるんですね。それが原因で肩や首が張りやすくなりますし、そこから肩こり、首こり、頭痛になってしまいます。妊娠している間は、気軽に痛み止めなどの薬が飲めないですから、妊婦さんの痛みは本当に辛いですよね。安定期に入ってからなら、安心して治療をうけられますので、あまり我慢しすぎないようにしてくださいね。

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カテゴリー:骨盤矯正