院長の診察日記

2014.9.8.mon
自律神経失調症

最近、少しずつ増えてきていると言われている自律神経失調症。
会社などの人間関係のストレスからも発症しやすいですね。
男性よりも女性に多いようで、とくに女性の場合は、ホルモンバランスの影響もあり患者数が増えているようです。

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それ以外にも、実は呼吸が浅い、背中・肩が慢性的にこっている状態が、自律神経失調症の発症に結び付く場合もあります。
背中がこっていると、背筋(脊柱起立筋・菱形筋・肩甲挙筋)が固くなり、首から背中の痛みが生じたり、呼吸に関係する胸郭の動きが悪くなり呼吸が浅くなったり、胸椎から分枝していく自律神経系の神経が圧迫されたり血行不良になり失調症状を引きおこすことがあります。

また、眠っている間でも浅くしか呼吸ができないと、熟睡できなかったり、朝起きても体がだるかったり、疲れが残ってしまっていたりして、いくら寝ても寝た気がしないと感じてしまいます。とくに暑い季節には、クーラーをかけっぱなしで寝ることも多いので、体が冷えすぎてしまい、それがさらに背中のこりに拍車をかけてしまう、という悪循環を生じてしまいますね。

普段の生活ではどうしても前かがみで背中を丸めていることが多く、その結果猫背になりやすいので
その姿勢の悪さが背中や首のこり、痛みの原因になってしまいます。
このような患者さんには、背中の筋肉を弛めながら肩甲骨を広げ、背中全体の血流を良くしてあげます。
そして姿勢矯正(骨格矯正)をして、本来の姿勢を再確認していただきます。
すると、その晩はよく眠れるようで、次回来院時に喜びの声を聞くことができます。
それだけ背中のこりと睡眠とは、直結しているんですね。

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仕事の合間などに、首や肩をぐるぐる回したりして、ストレッチをする方も多いですね。ただ、急激なストレッチや首の回しすぎには十分に注意してくださいね。勢いで可動範囲を超えて首を回しすぎたり、筋を思い切り伸ばしたりしていると、グキっとなって痛みが出てしまうこともあります。朝、起き抜けに体操やストレッチをする方も多いでしょう。

とくに朝は、何時間もベッドの中で眠っていたせいで、体中の筋が固まっていることが多いです。朝にストレッチをする方は、十分に気を付けてください。お勧めの時間帯は、夜、お風呂に入った後です。全身の血流が良くなっていて、筋も十分に暖められていますので、ストレッチには最適ですね。背中や首が柔らかくなった後でベッドに入ると、深い呼吸でぐっすりと熟睡ができるはずですから、翌朝の目覚めは疲れも取れてすっきりと起きられるはずです。

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カテゴリー:自律神経の調整, 骨盤矯正, 骨盤矯正・骨格矯正