院長の診察日記

2015.11.30.mon
打撲などの応急処置について

ねんざや打撲の応急処置は、皆さま既にご存知の通り「RICE」が重要です。
Rest(安静)・Ice(冷やすこと=アイシング)・Compression(圧迫)・Elevation(負傷した部位を心臓よりも高い位置に持ち上げること)の頭文字を取ったものです。

二次被害を防ぐために安全な場所へ避難し、この「RICE」を実行して頂くことが第一段階の応急処置となります。
この最初の処置を行うか・行わないかで、その後の治癒までの推移が全く違ってきます。

この「RICE」の目的のひとつに、腫脹の防止、出血を最小限に止めることがあります。
腫れが現れると、その腫れが引くまでにまず時間がかかってしまいます。
腫れは周りの組織を圧迫して痛みを余分に誘発してしまいます。
関節を包む袋「関節包(かんせつほう)」が広がり、後に痛みを引き起こしてしまうこともあります。
間接包の中には、骨同士の摩擦を軽減するための滑液が存在しており、日頃体をスムーズに動かすために重要な部分ですが、これが広がることで関節がゆるくなり脱臼につながることもあります。

このような受傷後の症状を最小限に止めるためにも、「RICE」を覚えておいていただくとよいでしょう。
応急処置に必要なのは、二次災害を防ぐことと、捻挫や打撲をした部位が余分に腫れないようにすることです。
少し注意していただく点があるとするなら、布などで押さえる際に圧迫しすぎないということでしょうか。
止血はするべきですが、締めすぎると必要な血流を阻害してしまうことになります。

打撲

もちろんケガをしてすぐに当院へお越しくださっても良いのですが、やはり受傷した直後の「RICE」処置が大事なのは変わりません。
応急処置をする・しないが、後の治癒に大きな影響を与えるのです。

いざというときのために、是非「RICE」を覚えておいてください。
もちろんそういう場面に遭遇しないのが一番ではありますが、この知識を持っていることで他の方を助けてあげることもできるかもしれません。

もっと詳しい応急処置の仕方はぜひ当院にお越しいただきご相談ください。

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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

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