院長の診察日記

2014.9.1.mon
「足が攣るのはどうしてですか?」にお答えします!

夜中に足が攣って飛び起きるということ、ありますよね。
そのほとんどの場合は、冷えと疲れによるものです。
とくに夏の場合は、これまでは暑さによる疲れが多かったのですが、最近ではエアコンによる体の冷えという原因も増えてきています。汗をかいて、その汗が蒸発するときに気化熱として体表の熱を奪い、表面が冷えてしまうことがあります。もしエアコンの冷気が足に当たっていたとしたら、表面の冷えに拍車をかけてしまうことになりますね。

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高齢者の足が攣るという現象は「年齢によって筋肉量が少なくなっているところに、日常生活での疲れが積み重なったことが原因」ということが多いようです。
疲れと冷えというのが原因のほとんどなのですが、とくに夏場には大量に汗をかいたり、食あたりや下痢になったりすることで脱水症状を起こしてしまいがちです。
そうなると体内のミネラルのバランスが崩れてしまい、その結果、神経や筋肉が興奮して攣ってしまうこともあります。この他にも腰に問題がある場合や、糖尿病などが原因の場合もあります。降圧剤やホルモン剤の副作用が引き起こしている場合もあります。

もし突然足が攣ってしまったら。攣った筋肉を両手でゆっくりと伸ばしてあげれば、元に戻ります。
なかでも多いのは、ふくらはぎです。ふくらはぎが攣ってしまったら、あわてずにゆっくりと膝を伸ばして、足首を手前に引っぱります。それから足の指を手前に倒します。
痛みが強くなっているときは、タオルなどでふくらはぎを包むなどして温めてあげます。攣った場所は丁寧によく伸ばしてあげないと、すぐに再発してしまうことがありますので注意が必要です。

予防法としては、普段から体が冷えないような注意や工夫をすることです。
例えば寝る前には暑いからといってシャワーを浴びるだけで済ませずに、暖かいお風呂にゆっくり入るようにして、疲れている筋肉をよくもんで、筋肉を伸ばしておくとつりにくくなります。寝る前のストレッチなども効果的です。

普段の食事面では、ミネラル不足にならないように、海藻類、野菜や果物、牛乳を積極的に取るようにするといいですね。疲れを解消してくれるビタミンB1には豚肉、豆類、牛乳、卵が良く、体を正常に保つように働いてくれるタウリンが不足しているときにはイカ、タコ、魚介類がいいようです。汗かきで夜中に足がつりやすい人は、水か麦茶を枕もとに置いて、のどが乾いたらすぐに水分補給できるようにして寝ると良いようです。

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