院長の診察日記

2015.12.16.wed
交通事故の示談って何?

不幸にも交通事故に遭遇してしまった際、治療に関して、壊れたものに対しての保障に関する話し合いが持たれます。
肉体的にも身体的にも辛い中での話し合いですから、
すぐに済ませてしまいたいと思うこともありますが、早急に事を進めてはなりません。

交通事故の示談って何?

ここで少し「示談」について触れてみたいと思います。
示談というのは、事故を起こした側・起こされた側双方が、話し合いによって「何を」「どこまで」保障するのかを決めることを指します。
具体的には損害賠償額や支払いのタイミングが中心となりますが、通常保険屋さんが対応してくれるものです。事故を起こした側の代理人としての位置づけで、話の席に出てくるわけです。

ケガやむちうちといったケガを伴う事故の場合、治療をしている期間中も「その後いかがですか」「お医者様はどれくらいかかると言っていますか」などの連絡が入るはずです。
それが「まだ治らないんですか」という意味に聞こえ、「もういいです!」と感情的になりがちですが、そこはぐっとこらえてください。
というのも、一旦「もういいです」と言ってしまえば、その後の治療は自費で受けなければならなくなってしまうからです。

示談金…少し冷たい言い方をすれば、「お金で解決しましょう」というのが示談金なのです。
そのため、保険屋さんの言葉も上手に受け流して、痛いものは痛い、辛いものは辛いときちんと伝えることが必要です。

事故後、治療方針が固まれば、治療費+交通費が支払われることになります。
出勤ができなかった日については慰謝料が加算されます。
この方針に沿って、治療を進め、「元通りになりましたので、これ以上の治療も保障も要りません」というときに「示談書」にサインをします。

これは、治療の打ち切りを意味しますので、やみくもに著名捺印することは控えてください。
また、口約束も意思表明として有効とされていますので、事故を起こした本人や保険屋さんからの電話に嫌気が差すときも「もういいです」といった返答をしないようにしてください。

「もう、ケガも治った」「事故のことは忘れよう」と思えたときに、最終的な合意の書類に署名をすることが賢明です。
ですが、むちうちが完治したのかどうかを確認することは難しいものです。
そのようなときは、後遺症が発症した場合の補償も請求できるような示談条件を盛り込んだ書類を作成してもらうようにしましょう。

保険屋さんが間に入ってくれれば、治療にかかる平均的な金額や期間、交通費の情報など、必要なデータはもっていますからほとんどもめることはありません。
ですが、相手が無保険だった場合など、個人間で話し合いをしても平行線のまま、ということもありえます。
このような場合は、示談へ向けての話し合いを弁護士に依頼することも必要かもしれません。

大事なことは、安易に「示談書にサインをしないこと」。
この一言に尽きるのです。

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