院長の診察日記

2014.7.24.thu
妊婦さんの整体(産後の整体)

産後の骨盤矯正は是非受けていただきたい整体のひとつです。
産後は骨盤矯正の絶好のチャンス(タイミング)だからです。

妊娠中は胎児の成長とともに分泌されるリラキシンというホルモンの働きで、
骨盤を支える靭帯が緩むので骨盤は広がっていくわけですが、
出産と同時にこのリラキシンが分泌されにくくなり自然に骨盤は締まって元に戻ろうとします。

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このタイミングを利用して骨盤を矯正出来るのは出産後の女性だけであり、
妊娠前より良い状態になることも十分考えられます。
ただし、骨盤が緩んでいる状態というのは体の土台が不安定な状態とも言えるため、
腰痛や仙骨痛、坐骨神経痛なども起こりやすく十分な注意が必要な時期でもあります。

こながや整骨院では骨盤矯正とともに痛みの治療も並行して行えるので、
育児も大変な時期かとは思いますが、ぜひ整体を受けていただきたいと思います。

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骨盤矯正の時期としては、医師の許可があれば1ヶ月後から可能ですが、
骨盤が安定して締まってくる2ヶ月後くらいがおすすめです。
やはり1ヶ月くらいは出来るだけ安静にしていただきたい時期ですし、
産後の肥立ちというのもこのぐらいの時期だったかと思います。

また、頻度や期間としては、2週間に1回くらいのペースで5回くらいは続けていただきたいと思います。
これは骨盤矯正とともに、妊娠中の特有な姿勢(反り腰)により弱くなった骨盤を支える筋肉や内臓を支える筋肉も鍛えていかなくてはならないからです。

妊娠特有の姿勢とはお腹が重い為、腰を反らせてお腹をつきだし、少しガニ股で歩くような姿勢であり、
この姿勢や歩き方ではお尻周りの筋肉や腹筋、内転筋がうまく使えてない為、弱くなってしまうのです。
そのままの状態で体重だけ元に戻っても、体型が元に戻らず、くびれがなくなり以前のズボンが履けないなどという現象が起こってしまいます。ですから当院では骨盤矯正とともにこの筋肉を鍛えるエクササイズ指導も行っています。

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また、赤ちゃんを支える腕の疲労による腱鞘炎や授乳中にのぞき込むような姿勢よる首・肩の痛み、
抱っこによる腰痛なども産後のお母さんに多い痛みで、当院ではお馴染みの治療になっています。

骨盤矯正とともに痛みの治療も当院では行っていますので、育児も大変だとは思いますが、
息抜きがてらぜひ起こし下さい。

当院のスタッフも全員が子育て中なので、同じような悩みを聞いて共感することができると思います。
お気軽にご相談下さいね。

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カテゴリー:日常, 産前・産後整体(マタニティー整体)

2014.7.14.mon
妊婦さんの整体(産前の整体)

先日、妊娠30週の妊婦さんから「腰痛がひどくて、どうにかなりませんか? 
他の治療院はどこも受け入れてもらえなくて…」という連絡をいただきました。
当院では妊婦さんの整体もやっていますので、すぐに来院していただき、
施術して何とか辛い症状を和らげることができました。

妊娠期における腰痛は主に姿勢による影響が一番大きく、
特に妊娠後期になると胎児が大きくなりお腹がせり出し、反り腰の状態になります。
反り腰になると腰背部の筋肉は緊張し血行不良が起こり、痛みが起こりやすくなります。
また、お腹が大きくなると腰を曲げる、後ろを向くなどの動作も困難になり、
常に同じ部分に負担がかかりやすくなります。だんだん広がっていく骨盤も不安定な状態になりやすく、
腰や臀部、股関節に痛みが出やすくなります。

胎児の成長とともにリラキシンというホルモンの働きにより骨盤を支える靭帯や腱がゆるみ関節が広がりやすくなります。関節がゆるむということは同時に不安定な状態にもなる為、骨盤を支える筋肉にはより負担がかかる状態になります。特に殿筋群には相当な負荷がかかり股関節痛や坐骨神経痛なども引き起こされてしまいます。
 
しかし万が一の影響を考えると、妊婦さんの治療では鎮痛剤や電気治療が使えません。
この点が他の治療院で妊婦さんの治療を受け入れない理由になっているかもしれません。

当院では産前の施術はすべて手技による整体治療を受けていただいております。
(産後の施術は保険治療も可能です)

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骨盤を支える殿筋群を揉みほぐし、反り腰傾向になっている骨盤を整え、
可能な限り緊張や疲労が溜まった筋肉をゆるめるようにしています。
殿筋群が柔軟になりスムーズに骨盤が広がれば、
子宮内の環境が良い状態となり逆子や切迫早産の回避にもつながります。

何をしても腰の痛みや違和感が治まらないようであれば、産婦人科への相談をおすすめしますが、
そちらで異常がないようならば産前整体を試してみる価値があると思います。

産前整体のできる女性スタッフもおりますのでお気軽にご相談ください。

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カテゴリー:日常, 産前・産後整体(マタニティー整体)

2014.4.28.mon
成長痛について

成長期の子供が訴える「膝の痛み」。部活をしている学生であれば、怪我や打撲が原因かもしれませんが、もう一つ原因として考えられるのは「成長痛」です。

成長痛とは成長期特有の痛みで、男子の場合は中学生から高校生にかけて、女子の場合は少し早くて、小学校高学年から中学生にかけて、身長が急激に伸びる時期に発症しやすい痛みです。多くは膝の痛みで、10歳くらいの男子で走ることが多い場合は踵を痛がったり、高校生は腰を痛がったりというケースもあります。

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成長痛が発生する一般的なメカニズムを簡単に言うと、急激な骨の成長に、筋肉や腱の伸びが追いつかないという状況になり、筋肉や腱が付着している骨の部分に牽引力が働きう民が発生するということです。骨と筋肉の綱引きによって、付随している腱や骨の付着部に炎症が生じて、痛みになる。まさにこれが成長痛なのです。そのために、成長痛が起こるのは、スポーツをしている子供だけとは限らないのです。

ただ、成長痛の発症率としては、スポーツをしている子供の方がどうしても高くなってしまいます。跳躍やボールを蹴ったりするスポーツや、激しい運動を繰り返していると発症しやすくなると言いますが、とくにサッカーやバスケットボールをしている子供に多いようです。
同じような動きの繰り返しで、特定の部位の筋肉だけが強く硬くなってしまうと、さらに痛みは増してきます。スポーツをする子供の方が成長痛を発症しやすいのは、このような理由によります。

もしお子さんが成長痛になったと感じたら。激しい運動をなるべく控えることが大切です。そのまま運動を続けると、骨や筋肉に異常が出てしまったり、痛みがさらに強くなってしまったりすることも考えられます。出来るだけ早めに、医療機関や整骨院などで診察を受けることをおすすめします。硬くなった筋肉をほぐし、テーピングをすることでも痛みは徐々に緩和していきます。運動後には、太ももなどの筋肉をアイシングしたり硬くなった部位の筋肉をストレッチすることも、痛みを和らげるには効果的ですね。そのあたりの適切なケアの仕方もご指導しています。

親だけではなく、スポーツの指導者の方にも、この成長痛を十分理解していただけると嬉しいですよね。子供の健やかな成長は、地域全体で見守りたいものです。

こながや整骨院は、スポーツトレーナーの資格をもつ柔道整復師がおりますので、様々なスポーツに合わせた指導をしながら体のケアを行うことができます。安心してお越しください。

カテゴリー:日常

2014.3.31.mon
テーピングの新しい効果「カラーセラピー」

皆さんは好きな色や、ご自身のラッキーカラーはありますか?

赤を見ているとテンションがあがる!ピンクの服を着ているといい事が多いかも?…など、覚えがあるのではないでしょうか。実はテーピングも、自分の好きな色を選べる時代になってきました。

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「テーピング」とは、怪我の予防や動きの矯正や筋肉のサポートなど様々な目的で利用されていて、今やスポーツをする人にとっては欠かせないモノになりつつあるのではないでしょうか!?
テーピングは、今まで目立たないように肌色のものが多かったのですが…最近のテーピングでは、あえて「赤」や「ピンク」「紫」「黄色」といった、色つきのものが登場しています。

このカラーテーピングには、従来のテーピングのような効果だけではなく、色がついている事によるカラーセラピー効果が期待できるんです!例えば「赤」は、交感神経を刺激し、気持ちを活発にして、血行を良くする効果があったり、逆に「青」は副交感神経を刺激して気持ちを落ち着かせる効果があったりと、メンタル面にも効果を発揮します。

近年、スポーツは技術面のみではなく、メンタル面にも重きが置かれるようになってきました。そんな中で、テーピングにもカラーセラピー効果を期待できる、色つきのものが出てきたというのは、なんだか時代に追い付いてきた!という感じがしますね。メンタル面に使える例としては、たとえばチームでテーピングの色を決めて勝負に臨み、結束力を高めたり、その日のコンディションで色を選び、自分の気持ちを高めたり、さまざまなシーンで活躍してくれると思います。

また、単に色がついただけではなく、素材の面でもぐっと改善されていて、昔のテーピングは綿で織られていたのですが、今は化学繊維で織られた素材も登場しています。化学繊維で織られたテーピングは伸縮性が高く、より均一に力を発揮してくれます。また、撥水性も良くなりかぶれにくくなります。
スポーツ製品は、どんどん進化しています。走りやすいシューズが開発されたり、高速水着が開発されたり、空気抵抗を軽減するウエアが開発されたり…。同じように、テーピングなども、日々進化しています。

メンタルという要素も加えた新しいカラーテーピングをぜひ試してみてください!!

カテゴリー:日常

2014.3.10.mon
応急手当が肝心!肉離れについて

スポーツ選手や、運動部でスポーツしている人たちによく起こる、スポーツ障害として有名な「肉離れ」ですが、運動している時だけではなく、日常生活でも起こってしまう事をご存じですか?

肉離れとは、筋肉の一部が裂けたり切れたり、ひどい時は断裂してしまう症状です。
私たち医療関係者が使う専門用語では、筋違いなども含めて筋挫傷といいます。

ふくらはぎや太ももなど脚の部分に起こる事が多く、肉離れを起こすと急激な痛みを感じます。
運動している人たちに起こりやすい症状と思われがちですが、実は日常生活の中でもごく普通に起こってしまうんです。

特に、筋力が弱っているお年寄りの方に多いのですが、足がつった時などそのまま肉離れを起こしてしまう事もあります。また、急に立ち上がった時、健康体操などの軽い運動をした時にも起こってしまう事もあります。

若い人でも寒いときに急に運動したり、重い物を持ったりした際、太ももの裏や腰・背中などに急な痛みを感じて、それが実は「肉離れ」だったりすることもあります。

そんな肉離れですが、実は病院に行く前に自分たちで行うことができる「応急処置」がとても大切なんです。
肉離れをして、応急処置をせずに放置してしまうと、裂けた筋肉の間に血液が溜まり、それが固まり、後々しこり状になり、治った後もなんだか気持ち悪い違和感が残ってしまいます。だから、肉離れした!と思った時はまず応急処置をする事が大切です。
どんな応急処置をしたらいいかというと、

それは「冷やす」ことと「圧迫する」ことなんです。

肉離れをした部位を、氷など冷たいもので冷やす事によって、ケガした部分へ血液が集まりすぎるのを防ぎ、サポーターや包帯で圧迫することにより血が溜まるのを防いでくれます。肉離れした最初の3日、4日間はしっかり冷やしてください。応急処置をしっかり行うと、治りも早いので肉離れした時は必ず応急処置をしてくださいね。

肉離れは刺激したり動かしたりすると悪化する恐れもあり、安静にしておくことも重要なので、無理な動きは避けてください。痛みが無くなる時期と筋肉組織が回復する時期には少しタイムラグがある為、痛みが無くなったからといって、急に運動をしてしまうと、またぶり返すこともありますので注意が必要です。

こながや整骨院では、肉離れをした方の治療ももちろん行っておりますし、復帰の時期や再開に仕方についてもアドバイスしておりますので、ぜひご相談ください。

カテゴリー:日常

2014.2.25.tue
スポーツ障害や腱鞘炎におけるテーピングの効果

先日、テーピング(KTテープ)の講習会に参加してきました。

KTテープとは新キネシオテープとも呼ばれるもので、化学繊維を織ったもので従来のコットン製のものよりも伸縮率や撥水性や皮膚へのダメージが少ないなどいろいろな面で優れているというものです。

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今はマラソンシーズン真っ最中で、練習やレースでテーピングをするという方も多いのではないでしょうか?

皆さんはテーピングの効果ってどう考えてますか?
「固定」「怪我の予防」などを考える人が多いと思いますが、実はその他にもいろいろな効果が期待できるのです。

① トレーニング時からの使用により正しい筋肉の使い方をすることができ、障害を予防できる。(筋肉のサポート)

② 筋損傷を少なくすることができ筋肉痛を少なくすることができる。

③ 筋肉の温度を上げる事が出来るのでウォームアップ効果が期待できる。

個人的には普通のキネシオテーピングでもある程度は同様の効果を発揮することもできると思いますが、アスリートにはKTテープ、一般の方には従来のキネシオテープというような使い分けも可能だと思います。

もうすぐ「静岡マラソン」も開催されますが、今年は残念ながら仕事が入ってしまった為「救護」に参加することができません。しかしながらレース前後のケアは万全にさせていただきますので、テーピングはもちろん、治療や相談などお気軽にご連絡ください!

カテゴリー:日常

2014.1.27.mon
外国人の方の治療も大丈夫です

整体というと日本や中国で発展してきた東洋の手技というイメージですが、欧米にもカイロプラクティックという整体療法などが広まっていて、超音波治療器に至っては日本よりも欧米のほうが進んでいるほどです。

日本人の体型は全体的に細いので手技でも十分に効果が出ますが、欧米人は骨格が大きくて肉厚ですから、指で押してもなかなかツボに届かないんですね。その点、超音波なら届きます。

そう考えると、日本人と欧米人の体型の違いは大きいです。

初めて欧米人に施術したとき、骨盤回りが日本人のそれとはまるで違うのにビックリした覚えがあります。骨盤がこんなに大きいから、あんなに太れるんだなぁという感じでした。日本人であんなに太っている人がいたら間違いなく歩けないですね。日本人は作りが小さいんだなと改めて知らされました。

黒人ランナーに施術した経験もありますが、黒人さんの骨格は、戦闘するための骨格なんですね。だから、マラソンや短距離走が早いのも、理に適っているんです。

話は海外に飛びますが、オランダの修道院に、私の師匠と仲の良い方がいらっしゃいます。毎年クリスマスシーズンになるとボランティアでその修道院を訪問するのですが、研修の一環として現地の皆さんにマッサージをさせていただいたり、一緒にミサに参加させていただいたりしております。

このような知識と経験がありますので、外国の方も、安心してこながや整骨院にお越しください。
なので、もしあなたのお近くに体の痛みで悩んでいる外国の方がいらっしゃったら、ぜひこながや整骨院があることを知らせていただければと思います。あ、もちろん、治療に関しては英語での対応が可能ですよ^^

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カテゴリー:日常

2013.12.24.tue
なかなか治療に来れない、主婦の交通事故

交通事故で来院される患者様の中でもなかなか治療計画通りに進まない…
というのが実は主婦の方々なんです。
年齢や環境によっては、すぐに治療に来られる人もいらっしゃいますが、簡単に来られない人もいらっしゃると思います。
小さいお子さんがいるお母さん世代などは、何があっても子どもが最優先で自分のことは後回し、痛みなんかも我慢されがちのようです。その結果、なかなか治らないということになってしまうんですね。

あるいは、一旦は治療に来られても、少し痛みが和らいできたら「これくらいでいいわ。」と、勝手に治療を止めてしまわれるケースもあります。実際はまだまだ治療が必要な状態にもかかわらず、子どもや家庭を優先するがばかりに、来院されなくなってしまうのです。
それで長引いてしまう…そういう方は結構いらっしゃいます。

主婦の皆さんは育児や家事に追われているから「一日中安静に」なんてしていられないのは分かります。炊事も掃除も立ちっぱなしで腰や膝に負担がかかり、洗濯物や布団干しは腕や肩にも力が要ります。子どもに至ってはこちらの事情なんて考えてくれません。むち打ちだって言っても、「ママ!」って飛び付いてきます。女性は男性に比べ首や肩の筋肉が少ない(弱い)のでとくにムチウチなどの痛みが出やすく後遺症も残りやすいといえます。

そして、事故の衝撃が残りやすく、トラウマ化したりPTSDや自律神経失調などの不定愁訴に長期間悩まされることもあるようです。後遺症や精神的な苦痛を長引かせないためには、出来るだけ早く積極的な治療を開始して、早く日常生活に戻れるようにすることが大切です。
また、小さいお子さん連れだと、子どもがぐずったりうるさかったりして、他の患者さんに迷惑が掛かるのではないかという気兼ねもあるようです。

こながや整骨院のスタッフは、皆が子持ちなので子どもの扱いには慣れていますし、患者さんの数も大きい接骨院のように一時に大勢いらっしゃるわけでもないので、子ども連れで来られる方も少なくないですよ。

また午前中の後半、11時~12時ぐらいは、比較的空いていることが多いですから、それほど気を使う必要もなく、小さいお子さんを連れて、気兼ねなくいらしていただけると思います。

治療を中途半端で止めてしまうのは、示談後に後遺障害としてまた痛みが出てくる可能性もあり、身体にとっては良くないことなので、大変でもあきらめないで、最後まで治療を続けていただきたいと思います。

常に身体を動かさなければならないので回復が遅れるという点では、サラリーマンと同じことが言えますが、ご家族のため、可愛いお子さんのため、そして何よりご自身のために、早期完治を目指しましょう。

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カテゴリー:日常

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