院長の診察日記

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2016.2.1.mon
もし事故に遭ってしまったら… 交通事故治療開始までの流れ

毎日見るテレビのニュースで、交通事故に関係するものが流れてこない日はありません。
自分が運転しない方であっても、車にはねられた、接触されたということが不意に起こるかもしれません。

「自分は運転しないから」と無関心であってはなりません。
事故の被害者となったとき、事故後に踏まなければならないステップを忘れたために泣き寝入りせざるを得ないといったケースもあるからです。
そういった意味では、日ごろ自動車に縁の無い方こそ、「交通事故に遭ってしまったら」というケースを想定し、シュミレーションしておいて頂きたいと思います。

【1】事故直後―慌てずに加害者の身元や車の確認を
加害者となった人の運転免許書、車検証、自賠責・任意保険の保険証を提示してもらいます。
メモを取るなり、携帯電話やスマートフォンのカメラに収めてください。
当然加害者の連絡先も聞いてください。
事故の状況がわかるように、現場や車の写真も撮ることをおすすめします。

【2】その場に居合わせた人の確保―証言を得る
ご近所迷惑など考えなくて大丈夫です。
その場に居合わせた人に声をかけてください。
助けを求めると同時に、後の証言者となってもらうためです。
その人の連絡先も聞いておくとベストです。

【3】警察へ届出―必ず行うべきこと
事故として扱ってもらえなければ、後に保険会社との話し合いの折に不利になってしまうかもしれません。
必ず「事故です」と警察へ連絡を。
「事故扱いにしないで」という加害者側の意見、「この後予定があるから」というご自分の都合、そのようなものはその場では一切忘れてください。
時間がかかろうと、必ず警察へ届け、現場検証をしてもらいましょう。

【4】病院へ―軽症であっても必ず受診
気持ちが高ぶっているため、その場では痛みを感じないこともある交通事故。
気が付けば痛みが…こんなときに事故から時間が経過しすぎていると、事故との因果関係が証明できずに保険で治療ができないことがあります。
自分の体の問題です。
仮に痛みを感じなくても病院へ行き、きちんと検査を受けるべきです。
痛みを感じるようなら、そのこともお医者様へ伝えておいてください。

【5】加害者へ―保険会社への連絡を依頼
良心的な人であれば、警察への通報や保険会社への連絡をためらうことはないはずです。
ですが、いつまでたっても保険会社から連絡が入らないようであれば、加害者が保険会社へ連絡をしていないことが考えられます。
加害者へ連絡を取り、保険会社へ連絡するように依頼してください。
ここでもまだ渋るようでしたら、「現場検証してもらった警察へ連絡し、人身事故へ切り替えます」と宣言を。
ここで活きてくるのが、「【3】警察へ届出」です。
事故後60日以内に事故の連絡を保険会社にしない場合、保険金は支払われない定めとなっていますから、早々に動かなければなりません。

【6】晴れて治療に専念
ここまで大変お疲れ様でした。
これらのステップをきちんと踏んでおけば、安心して治療に専念することができます。

上記の流れを抑え、不意に訪れるかもしれない事故をスムーズに乗り切ってください。

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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
こながや整骨院
〒420-0035 静岡市葵区七間町 3-4 七間町ハイム 201
TEL/FAX 054-260-6722

カテゴリー:交通事故, 日常

2016.1.27.wed
手足のしびれ -事故後によくある症状-

事故後、多くの方が経験する症状に「しびれ」があります。
これは、突然の衝撃によって筋肉の過緊張が生じ、その過緊張が神経を圧迫することで起こります。
また、筋肉の過緊張が血流を阻害することもあり、これもまたしびれにつながるのです。

むちうちの場合、特に首回りの神経を圧迫してしまうことから、肩や腕、手の近辺までのしびれを招くこともあります。
多くの神経を束ねる「神経根」が首にあることから、思わぬところにしびれが現れてしまうのです。

一般的に、人間の頭部は約5キログラムあるといわれています。
それでなくてもこの重さを首で支えている上に、むちうちなどのケガで神経を圧迫してしまうと、痛みや痺れといった症状を呈してしまうのは無理もないことだと思います。
しびれ・だるさ・めまい・吐き気…。ひどい方はこれらの症状が複合的に現れることがあります。
症状の差はあれど、早期に神経の圧迫を取り除かなければ、不快な毎日を送らざるを得ないのは想像に難くありません。

まずは整形外科で精密検査を受けましょう。
骨折や神経圧迫など、痛み・しびれに直結する損傷がないかどうかを調べてもらいます。
外科的措置が必要ない程度であれば、積極的にマッサージや電気治療などによって圧迫の原因を取り除く治療に入ります。

具体的には、筋肉や筋を緩める施術を行います。
患者様の様子を見ながら、無理の無い範囲で少しずつ治療をします。
生活の中、職場でも少しの時間で行えるストレッチの方法もご指導いたします。
日々の暮らしを極力ストレスなく送っていただけるよう、当院でできうる限りのお手伝いをいたします。

事故後のしびれは、体からの“危険信号”です。
「こんなものか」と放置しておくのはとても危険です。
ひどくなる前に、必要な手当てを行わなければなりません。

事故後は、まず精密検査を。
そして適切な処置を受けた後、それでもしびれやだるさが残るようでしたら当院へ。
複数の方法から、患者様の状態に適した施術を選びます。
患者様ご自身に負担の無い通院スケジュールも考え合わせ、ベストな手当てを検討いたします。
思い当たる症状があれば、すぐにでもお電話でご相談ください。

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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

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カテゴリー:日常

2016.1.22.fri
交通事故に遭ったとき、助手席にいたら保険の適用はどうなるの?

「不幸にも交通事故を起こしてしまった車に同乗していたら…」。
自賠責保険や任意保険というと、事故の相手に対して支払うお金を賄うためのものと思っておられる方が意外にも多いようです。
そのため、先のようなご質問を受けることが多々あります。

ご安心ください。
車を所有する際に必ずかけなければならない自賠責保険でも、任意保険でも、同乗者への治療費のカバーが可能です。
保険とは、大前提として「対人補償」を目指すもの。
加害者側だろうが、被害者側だろうが、ケガの治療をまず一番に考えるようになっているのです。
これは助手席や後部座席に乗っている同乗者も同じです。

治療費の「枠」が決まっていて、それを人数で割るというような考え方ではありません。
治療にいくらかかったか、何日治療に通ったか、会社を休まなければならなかったのならその補償、治療に通うための交通費なども自賠責保険のルールに従って計算します。
同乗者が多ければ治療費が減る、ということはありませんのでご心配なく…。

運転している人は、常に前を向いているのでとっさのときに身構えることができます。
そのおかげでむちうちの症状がほとんど出ずに済むこともあります。
ですが、同乗者は、隣の人と話していたりして、姿勢もまっすぐではないことも多くあります。
そういった姿勢で思わぬ衝撃に出くわすと、むちうちの症状が重くなることもあります。

事故の直接関係者である運転者が、任意保険を利用したいと考えたときには、整形外科など医療機関の診断を受けることが必要です。
お医者さまと保険会社との間で、ケガをされた方の情報共有がなされた後、治療計画が立てられます。
これに沿って、整骨院での治療も含めてよいかどうかの判断が下されます。
保険を適用できないとする保険会社も少なからずあることから、整骨院選びは慎重に行ってください。
こながや整骨院は、その点安心していただけます。
保険会社とのパイプもありますし、交渉経験も豊富ですので、まずはご相談だけでもご連絡ください。

事故直後というのは、気持ちの混乱もあり、むちうちや軽度の打撲などの症状を感じにくいものです。
ですから、「今は痛くないから」という理由で、病院での診断を見送ることは避けてください。
思わぬケガを負っていることもありますし、後に治療を受けなければならくなったときに、保険会社とスムーズな話ができなくなってしまうこともあります。
そのようなトラブルを避けるためにも、同乗者であろうと遠慮せず、すぐに病院での診断を受けるようにしてください。

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少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

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カテゴリー:健康保険について

2015.12.28.mon
〈お知らせ〉年末年始のお休みについて

年末年始のお休みのお知らせです。

12月29日(火)~1月3日(日)まで休診となります。
1月4日(日)より平常通り営業します。

皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。

カテゴリー:日常

2015.12.25.fri
「人身事故証明書入手不能理由書」とは?

_「どんな軽い事故でも、必ず病院へ行きなさい」―こんなアドバイスがどこでも見受けられます。
実際、事故現場では、通りがかりの方が、心配そうに同じことを教えてあげる場面もあります。
これが意味するものは何でしょうか。

「人身事故証明書入手不能理由書」とは?

警察に、だれもケガをしていないとする「物損事故」として取り扱われた場合、後に「やっぱりケガが見つかりました」「むちうちでした」と伝えても、受理されづらい現状があります。
というのも、むちうちの場合、事故から数日後にじわじわと現れるからです。
その痛みが事故によるものなのか否か、警察や保険会社としても判断がしづらく、受理されにくいというのです。
そのことから、事故のその場ですぐに救急車を呼ぶなり、自分で病院に行くなりし、警察にも事故の届けをしておくことが大切です。
検査の結果、何もなければ、加害者・被害者ともに安心なのです。
双方の安心のためにも、一旦は事故として届けるのがベストです。

ですが、何らかの理由で単なる物損事故として届け出てしまい、後に体に不具合が出てしまったとき、救済措置はないのでしょうか。

事故後、1週間程度であれば、警察も人身事故としての届けを受理してくれやすいといわれています。
それ以降、物損事故から人身事故への切り替えのハードルは高くなります。

まずは、警察に「あれは人身事故であった」ことを納得してもらうためには、まず事故そのものが届出されていることが大前提です。
「物損事故扱いだけれど、事故そのものはありました」という状態です。

所管の警察署に、加害者・被害者が共に出向くのが理想です。
事前に交通課に連絡をし、日時を定めておくとよいでしょう。
医師の診断書を提示する必要がありますので、準備しておいてください。
これがベストな手順です。

ですが、この流れに添えないこともあるでしょう。
そのような場合は、加害者側の保険会社に「人身事故証明書入手不能理由書」の用紙を送ってもらってください。
これに必要事項を記入し、返送します。
ですが、これですべてが丸く収まることはないでしょう。
保険会社としても、悪意はないにしろ「その痛みは本当に事故が原因なのか」と疑わざるを得ないからです。
納得してもらうまでに時間がかかることも充分に考えられます。
これが最大のリスクなのです。

不幸にも事故の被害者となってしまったら、
・まずは病院に行き、体のチェックを行う
・治療を要するようであれば、ためらわずに「人身事故」扱いにしてもらう
これが何よりも大事です。
当日、表から見えるケガはなくとも、後にむちうちやねんざなどの症状が出てくるかもしれません。少なくとも事故があったことだけは届けておくことが必須です。
「事故の存在」―このことを警察が認知していなければ、何もかもが大変なのです。

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カテゴリー:健康保険について

2015.12.21.mon
整骨院と整形外科、交通事故治療はどっちがおすすめ?

交通事故に遭遇してしまった場合、救急車で運ばれるような大事故でない限りは「病院へ行った方がいいのだろうか、それとも整骨院でいいのだろうか」と悩まれるかもしれません。
大前提として、「まずは整形外科へ行ってください」というのが答えです。

なぜなら、骨折、体内での出血など、表からは見えないことが起きているかもしれないからです。
これらのチェックを行うため、まずは整形外科へ行ってください。
レントゲン撮影など、しかるべき検査を経る必要があります。
人間の精神とは不思議なもので、事故直後は「この状況を何とか乗り切ろう」とタフな面が現れ、その場ではあまり痛みを感じないということも珍しくないのです。

整骨院と整形外科、交通事故治療はどっちがおすすめ

骨折など外科的治療が必要な場合はそのまま入院やリハビリで整形外科に入院・通院することになります。
そこでは、痛み止めや湿布など、必要な薬剤を処方してもらえます。

お医者様に頼るべき治療が終わった、もしくはむちうちなど外科的治療が必要でなかった場合は、整骨院に通ってください。
筋肉の硬直や、打撲の回復を早める施術を、薬剤に頼らず受けることができます。
待ち時間も比較的短いので、必要なときに必要なだけ通うこともできます。

状態に応じ、整形外科と整骨院を併用される方もいらっしゃいます。
痛みがあれば、鎮痛剤や湿布を整形外科でもらい、筋肉の硬直を整骨院でほぐす、という方法です。
仕事のため、どうしても痛みをこらえながら通勤しなければならないようなときは、このような方法も有効です。
ですが、根本原因である筋肉の硬直をそのままにしておくことはよくありません。
痛み自体がストレスになりますし、その痛みをかばうために体の他の場所に不要な緊張を強いてしまうことにつながるからです。

状態に合わせて、「整形外科との併用」「整骨院のみ」、どちらもOKです。
ですが、こと交通事故治療に関しては、「整形外科に行ってから」が大前提です。
また、整骨院を選ぶ場合には、交通事故に対応できる整骨院(交通事故認定治療院)を選ばなくてはなりません。
そうでないと、保険屋さんに「正当な治療」と認めてもらえないこともあるからです。
安易にまちのマッサージ屋さんに行くことはご法度です。
単なるリラクゼーションのために通うのではないですから、そこはきちんと「分別」して頂きたいと思います。

整骨院?整形外科?―正解は「どちらもOK」です。
それぞれの特性を理解したうえで、上手に利用してくださればと考えます。
患者様のお体の叫びは、ご本人にしかわかりません。
ですが、その声を上手に聞き、それにこまめに対応できる整骨院も“利用価値は大”です。

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2015.12.18.fri
交通事故の示談後の変更について

一度示談が成立した事故は、その示談をひっくり返すことは難しいといわれます。
それもそのはず、「お金を払って治療もしてもらったし、必要なときは仕事にいけなかった分の収入も補填しましたね。これでOKですね」という書類にサインをしてしまっているからです。
「もうこれ以上は必要ありません」と認めてしまっているのですから、後に「やっぱりまだ治療が必要でした」ということを言うのは非常に困難なのです。

一番大事なのは、被害にあった方の体が元通りになることです。
つまり、医師や、保険屋さんに認められた整骨院から「もうこれで大丈夫ですよ」というお墨付きを得てからサインすることが大切なのです。

中には、経済的な理由から、早めに慰謝料を受け取りたいという思いでサインをしてしまう方もいらっしゃいます。
間に入ってくれている保険屋さんに聞いてみてください。
「会社に出勤できなかった分の休業損害は、月ごとに支払ってもらえないのですか」と…。
休業損害分については、月ごとに仮渡金を請求することができるはずです。

治療費については、保険屋さんが間に入っている限り、病院や整骨院へ支払いをしてくれますから、何ら心配をすることはありません。
大切なのは、適切な治療行為を行える病院・整骨院を選ぶことです。
適切な治療行為と認められない場合は、治療費の対象外となりますので注意が必要です。

交通事故の示談後の変更について

もしも不幸なことに、何らかの後遺症が残るかもしれないといわれたときには、更に注意が必要です。
安易に示談をしてしまうと、「その後のことは知りません」とされてしまうからです。
これを変更しようとすると、様々な証拠をかき集め、保険屋さんに申し出た上で裁判にまで発展してしまうこともあるのです。
これは、ケガをされたご本人にとっては、とても辛く、悲しい作業となるはずです。

安易に示談をしないで頂きたいのは、このような理由があるからです。
たとえ経済的な理由があるにしろ、また、相手側から「まだ治らないんですか」といった暗黙の圧力がかかったとしても、「もういいや」と投げやりにならないで頂きたいのです。

もしも、保険屋さんの対応に疑問を感じたら、わたしたち「こながや整骨院」にもご相談ください。
治療を行うと同時に、患者様の置かれている状況に合わせた治療方針の打ち出しを行います。
また、弁護士や行政書士、保険代理店との独自のネットワークで、本来患者さまが主張すべきことの正当性を相手側に伝えることも可能です。

「交通事故の示談後の変更」―これはとてもむずかしいこと。
これを覚えておいてください。
そして、治療や示談でお困りの際には、是非当院へお越しください。

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こながや整骨院では、お一人お一人の症状に合わせた施術を行っております。
少しでも体に痛みが生じたり、不調がある場合は、お一人で悩まずにお気軽にお問合せくださいね。

静岡の整骨院・整体・交通事故治療院
こながや整骨院
〒420-0035 静岡市葵区七間町 3-4 七間町ハイム 201
TEL/FAX 054-260-6722

カテゴリー:健康保険について

2015.12.16.wed
交通事故の示談って何?

不幸にも交通事故に遭遇してしまった際、治療に関して、壊れたものに対しての保障に関する話し合いが持たれます。
肉体的にも身体的にも辛い中での話し合いですから、
すぐに済ませてしまいたいと思うこともありますが、早急に事を進めてはなりません。

交通事故の示談って何?

ここで少し「示談」について触れてみたいと思います。
示談というのは、事故を起こした側・起こされた側双方が、話し合いによって「何を」「どこまで」保障するのかを決めることを指します。
具体的には損害賠償額や支払いのタイミングが中心となりますが、通常保険屋さんが対応してくれるものです。事故を起こした側の代理人としての位置づけで、話の席に出てくるわけです。

ケガやむちうちといったケガを伴う事故の場合、治療をしている期間中も「その後いかがですか」「お医者様はどれくらいかかると言っていますか」などの連絡が入るはずです。
それが「まだ治らないんですか」という意味に聞こえ、「もういいです!」と感情的になりがちですが、そこはぐっとこらえてください。
というのも、一旦「もういいです」と言ってしまえば、その後の治療は自費で受けなければならなくなってしまうからです。

示談金…少し冷たい言い方をすれば、「お金で解決しましょう」というのが示談金なのです。
そのため、保険屋さんの言葉も上手に受け流して、痛いものは痛い、辛いものは辛いときちんと伝えることが必要です。

事故後、治療方針が固まれば、治療費+交通費が支払われることになります。
出勤ができなかった日については慰謝料が加算されます。
この方針に沿って、治療を進め、「元通りになりましたので、これ以上の治療も保障も要りません」というときに「示談書」にサインをします。

これは、治療の打ち切りを意味しますので、やみくもに著名捺印することは控えてください。
また、口約束も意思表明として有効とされていますので、事故を起こした本人や保険屋さんからの電話に嫌気が差すときも「もういいです」といった返答をしないようにしてください。

「もう、ケガも治った」「事故のことは忘れよう」と思えたときに、最終的な合意の書類に署名をすることが賢明です。
ですが、むちうちが完治したのかどうかを確認することは難しいものです。
そのようなときは、後遺症が発症した場合の補償も請求できるような示談条件を盛り込んだ書類を作成してもらうようにしましょう。

保険屋さんが間に入ってくれれば、治療にかかる平均的な金額や期間、交通費の情報など、必要なデータはもっていますからほとんどもめることはありません。
ですが、相手が無保険だった場合など、個人間で話し合いをしても平行線のまま、ということもありえます。
このような場合は、示談へ向けての話し合いを弁護士に依頼することも必要かもしれません。

大事なことは、安易に「示談書にサインをしないこと」。
この一言に尽きるのです。

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