院長の診察日記

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2014.12.8.mon
家事は重労働

毎日、家族の為に家事を頑張ってる主婦の方、いつもご苦労様です。
家事というのは実はかなり重労働だということを私たちは知っています。

家事

当院にも、お風呂掃除をしようとかがんだ際、ぎっくり腰になったとか、洗濯物を干そうと腕を伸ばした際、肩を痛めたとか、子どもが不意に飛びかかってきて首を痛めたとか、食器を洗っていて手首や親指の腱鞘炎になったとか、例を挙げればキリがありません。
しかしながら、主婦の場合、家族優先の生活をしている為、自分の体のケアが後回しになり、なかなか治療を受けずに我慢していた為、酷くなってから来院されるケースもよく見受けられ、もっと早く手当てとしていればこんな事にならなかったのに、と思うこともよくあります。

疲れた主婦

また、「日常生活でだんだん痛くなってきたから保険が使えないんじゃないか」と思っている方もよくいっらしゃるようで、使い過ぎによる痛みや間違った使い方による痛みも「亜急性の怪我」として扱うことができるので、「保険で治療ができます」と説明するとびっくりされることもしばしばあります。

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家事は休みがない為、我慢できないほどでない場合は、ほとんど我慢して無理を重ねてしまいがちですが、毎日の繰り返しである為、使い過ぎや間違った動作というものは確実に痛みに繋がってしまいます。ですから、「疲労をためる→痛みが出る→かばった動作(間違った身体の使い方)になる→痛みが増す」という悪循環をどこかで断ち切らなくてはなりません。

しかし、一人であれこれ考えてもなかなかその原因を探すことはできません。
当院では、家事を分担制でこなすスタッフが、丁寧な問診を心がけて患者様と一緒になって原因を探していきますので、是非ご相談下さい。

カテゴリー:主婦の怪我/痛み, 保険施術

2014.12.2.tue
美容師に多いばね指

指を曲げたら伸ばせなくなった、伸ばそうとすると引っかかって「カックン!」となる。
こんな症状をバネ指といいます。

ばね指イラスト

痛みを伴う場合もありますが、痛みがない場合や、朝起きてからしばらくの間だけという場合もあります。
バネ指は特に美容師さんやトリマーさん、庭師などハサミをよく使う方によく見られます。

バネ指は、指を動かす腱が摩擦によって腫れ、肥厚してしまいコブのようになり鞘というトンネルをくぐり抜けることができなくなり、その結果、指を伸ばせなくなったり、くぐり抜ける際の衝撃がカックン!という不快な感覚になってしまったりということを引き起こします。
完全に完成されたバネ指は手術でコブを取り除いたり、鞘というトンネルを開いたりしなくてはなりません。

しかし、バネ指の初期や手前の腱鞘炎の段階で適切な処置や治療を受ければ防ぐことができます。
原因としては、同じ動作を極端に多くしていることや、力の入れ過ぎだったり、キレの悪いハサミを使っている為だったり、個人差はありますが腱自体が脆弱だったり炎症が起こりやすい体質だったりということが考えられます。

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また、庭師だけでなく、大工さんなどハサミではなく金づちをたくさん使う場合にも起こりやすいようです。
つまりは握る動作が多い人は要注意ということです。
職業病とも呼べると思いますが、そのままにしておくと手術が必要になってしまい、お仕事を休まなくてはならなくなってしまいます。
そうなる前に、指や手に少しでも違和感や熱感、起床時の指のこわばりを感じたら、私たちにご相談下さい。

カテゴリー:保険施術, 腱鞘炎

2014.11.25.tue
しゃがめない子供

先日、サッカーをやっている男の子が「足首が硬く、しゃがめない」ので見てほしいと来院されました。
最近の子供は身体が硬いとか和式便所が無くなってきたので、しっかりしゃがむことができない子が多いとよく聞きます。
当院でも捻挫した子供の治療で足首の可動域を検査してみると硬くて、しゃがんでごらんと言うとしゃがめないという子を何回か施術したことがありました。

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サッカーをしていて足首が硬いというのは確かに不利だと思いますが、ヨーロッパや南米に和式便所があるかというと…どうなんでしょう?
メッシやネイマール、Cロナウドが本当に足首が軟らかく問題なくしゃがめるかどうかは検査してみないとわからないので何とも言えませんが…

ともかく、しゃがめない子供の施術は足首だけを操作しても意味がありません。
しゃがむという動作は腰から股関節、膝関節、足関節という下半身すべての関節が連動して行う動作ですので、骨盤矯正や殿筋・股関節関連筋群、ハムストリング、大腿四頭筋、前脛骨筋など主な役割を担う筋肉のストレッチと調整をしなくてはなりません。
その後、しゃがむという動作を忘れてしまった脳・神経にしゃがむという動作を覚えさせなくてはなりません。ですから動作訓練というのも大切になります。

当院での施術と自宅での毎日のストレッチを何回か続けて1カ月弱、このしゃがめないと来院された男の子もかなり深くまでしゃがめるようになり、下半身の柔軟性もだいぶ回復してきました。

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最近のスポーツクラブではお子さんのトレーニングもかなり専門的になり、レベルの高いことをしている選手もいると思います。それに伴い成長期の身体にはかなり疲労や筋緊張が残ることも多いようです。しっかりしたケアをしていかなくてはかたい筋肉が原因で怪我や傷害を招いてしまうこともあります。

ぜひ、心配な症状がありましたら一度ご相談ください。

カテゴリー:スポーツ外傷・障害, 子どもの怪我

2014.11.17.mon
ペットと一緒に事故に遭ってしまったら?!

先日、自転車に乗っていて、事故にあってしまったという方がいらっしゃいました。
さらにこの患者さんは自転車のかごにペットの犬を乗せていて、転んで怪我をしてしまったということでした。

自転車も壊れて、一緒に乗っていた犬も怪我をしたのですが、壊れた自転車も賠償の対象になります。
また、自転車にも道路交通法が適用され、自動車対自転車、自転車対自転車どちらの事故の場合にも双方過失割合が決められ、その割合に応じて治療費や修理費を負担しなくはならないということになります。

その一方でペットは物として扱われてしまいます。
ペットブームの今、ペットは家族の一員としてわが子同然に慈しんでいる人も多いのですが、人と同じように対人賠償から治療費などを受けられるわけではないのです。ペットが交通事故で怪我をしてしまった場合、相手方の対物賠償保険からの保証を受けることになります。なので、保険金や治療費については、そのペットの時価を限度として支払われるのが基本です。

ペット

この方の例には当てはまらないのですが、ペットの放し飼いやペットが急に車道に飛び出したなどによる事故の場合は、飼い主側の管理責任が問われて、その過失分が損害賠償額から差し引かれる場合もあるようですね。

自分の車に乗っているペットが自動車事故で死傷したような場合には、マイカーの自動車保険からペットの葬祭費用や治療費が補償されるという場合もあります。すべての損保会社が取り扱っているわけではないですし、一定の条件があるようですから、確認された方がいいでしょう。

最近では、ペットの犬は物であることを前提としながらも、賠償額が犬の時価総額以上になったケースもあります。社会通念上必要と認められる治療費の支払いが妥当となった例もありますし、亡くなってしまったペットの飼い主の精神的苦痛に対して、慰謝料を認めたという場合もあるようです。ただ同時に犬用のシートベルトをしていなかったことを飼い主の過失として、過失相殺を行ったようです。

ペットと一緒に事故にあってしまったら、自分のケガの保険についてはもちろんですが、ペットについても様々なケースが当てはまるようですから、まずは交渉してみることが大切ですね。必要に応じて司法書士、弁護士といった法律知識のある方に依頼するのもいいかもしれません。

スーツ

もしお悩みでしたら、ぜひ私たちにもご相談ください。

カテゴリー:交通事故

2014.11.10.mon
全治2週間の診断書

不幸にも事故にあってしまいケガをしてしまった場合、病院や医療機関で診断を受け、診断書を書いてもらい、警察に書類を提出すると、人身事故としての扱いになり、自賠責保険や任意保険が使えるようになります。しかし、医療機関の診断書がなくては人身事故扱いにはならず、保険での治療が受けられなくなってしまいます。

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また、その際の診断書には、全治2週間と書かれているものの、実際は3~4ヶ月くらい回復まではかかることも多く、整形外科から転院してきた患者さんから「そんなに早く治るわけがない」と言われたことがあります。私もなんで短い期間しか治療期間を想定しないのだろうと思ったことがあります。

医者的な立場では、そこには「お決まり」というか「暗黙の了解」があるようで、それ以上の期間で診断書を書いてしまうと、現場検証やら警察の手続きが複雑になったり、加害者側の罰則が大きくなったりするから、と聞いたことがあります。

交通事故

この診断書もあくまでも見込みで作られる書類ですし、お医者さん自身も2週間で治癒にはならないとわかっている場合も多いと思います。ですから、その2週間にとらわれることなく、2週間が過ぎてもまだ痛みやしびれなどの症状が続くような場合には、しっかりよくなるまで完治を目指して通院することをオススメします。

カテゴリー:自賠責保険について

2014.11.4.tue
交通事故の加害者の治療(自損事故)

交通事故でケガをするのは車をぶつけられた側とは限りません。
もちろんぶつけた側の加害者もケガをすることはありますし、過失割合によっては被害者と加害者と決めるのが難しいこともあります。
事故の加害者は、被害者の方への罪の意識からか、たとえケガをしていたとしても、自分の治療については後回しにしてしまう場合も多いかもしれません。気持ちはとてもわかるのですが、治療のことを考えると事故直後の処置がとても大切なんです。

車事故

交通事故にあわれた日から時間が経ってしまうと、事故と痛みとの因果関係が認められなくなったり、示談をどんどん進められてしまったりすることもあり、保険による治療ができにくくなってしまいます。
また、時間が経過してから治療に来られると、もともとの痛みをかばった動作による痛みが重なり、症状自体がつかみにくくなってしまうこともあります。ご自身の身体のためにも、やはり早めに来院されて治療を受けられることをお勧めします。

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加害者の方に多い症状としては、事故による衝撃の直前に身構えることができるので、むち打ちなどは比較的軽くすむ傾向があるように思いますが、体全体をかなり緊張させた状態がそのまま残り、腰・背中・肩など全体の筋緊張が強く、全身の倦怠感や頭痛やめまいなど自律神経失調症のような症状が出てしまうこともあります。こうなってしまうと精神的な疲労やストレスも加わり、つらさが倍増してしまいますよね。こうなる前にぜひ治療をしっかり受けてください。

体調不良

治療については、まずはさなか全体の緊張を解きほぐすように揉みほぐしや軽めのストレッチ、温める治療からスタートすることになります。治療費については、加害者のケガも基本的には任意保険(人身傷害特約)で治療できるので負担金なしで治療が受けられます。また、場合によっては、健康保険で治療し、その負担金を保険会社が出してくれるというパターンもあります。詳しいことは保険会社か当院にご相談ください。

交通事故では被害者も加害者もどちらも痛みを抱えた患者さんですので、まずは自分の身体をしっかり治して、日常の生活を取り戻しましょう。

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カテゴリー:自賠責保険について

2014.10.27.mon
妊婦さんの事故

昔から子供を宿している期間は、特別なパワーが宿ると言われています。そのせいかいろいろなものに『よく当たりやすい』と聞いたことがあります。宝くじや懸賞ならいいのですが、困ったことに交通事故に合われてしまうという妊婦さんも意外と多いようです。

妊婦さん

ブログやホームページで当院が産前産後の整体治療をやっていることを知って、藤枝や清水からわざわざ通ってくださる患者様もいらっしゃいました。とてもありがたい限りですね。

妊娠期間中は整形外科でのレントゲンや薬での治療ができない為、やはり押すべきところを押して、伸ばすべきところを伸ばし、硬くなった筋肉をほぐしていくという治療ができる整骨院に頼っていただきたいと思います。整骨院でも使えない治療器もありますので、手技中心の治療をしています。

元々頭痛や腰痛を持っている妊婦さんは、交通事故にあわれると、その症状が余計に強くなってしまいますし、精神的にも不安定になってしまいます。私たちはそんな患者さんの気持ちにしっかりと寄り添って、治療をしていきます。

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交通事故にあわれた時には、たとえ妊婦さんであっても、やはりまずは検査のために整形外科へ行かなくてはなりません。その後、どこで治療を受けたらいいのかわからず、肉体的にも精神的にも不安定になったり、不定愁訴といわれる自律神経系の症状が出てきたり、お腹が張ってしまったり、骨盤が正常に開いていかないために、切迫早産のような症状が出てきてしまった、という方もいらっしゃるようです。

不安を抱えたまま出産を迎えてしまうと、その後の育児にも影響が出てきてしまいますね。骨盤がいつまでも安定しなくて、慢性的な腰痛や股関節痛になってしまった、というお母さんもいらっしゃいます。

妊婦さんの治療については、薬効のないテーピングを使用することもできます。筋肉の動きを助けたり、制限したりできるうえ、赤ちゃんへの影響もないので、とても人気がある治療ですね。

もし車に当たってしまったら、ぜひこながや整骨院までご連絡くださいね。

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カテゴリー:妊婦の事故治療

2014.10.24.fri
交通事故後の後遺障害に悩む方へ

不幸にも交通事故にあわれ、治療を受けたがある程度良くなったところで示談をしたが、
その後痛みがぶり返してきてしまうという方が結構いらっしゃいます。

交通事故

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自転車に乗っていて車との衝突事故に合われて、左わき腹、全身を地面に打ち付けてしまった方がいらっしゃいました。一年半の間は自賠責で治療費をカバーしてくれるということで病院に通院していたのですが、ある日120万円の上限になったということで、これ以上治療費をお支払いできませんと言われてしまいました。任意保険に切り替えようとしたところ、保険会社からは治療費を出してもらうことができませんでした。そこで後遺障害の一番下の等級を申請したのですが、生活費のこともあって仕事に復帰してしまったために治る見込みがあると判断されてしまったためか、申請が通りませんでした。
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今は会社に復帰されて仕事をしているものの、天候や気圧の変化がある時には、
今でも全身の痛み、しびれ、頭痛、肩こり、倦怠感などの症状が出てきてしまい、
そんな状態の時にはお仕事も休まざるを得ないようです。
現状は特に病院には通われていないということでした。

お話を聞いていて、私はもしかすると「脳脊髄液減少症」かな、と思いました。事故や衝撃で脊髄に傷が入ってしまい、脊髄液が漏れ出して減少してしまうという症状で、気圧の変化に敏感になって体調が左右されやすくなるものです。交通事故が原因の方が多いですが、体育の授業でとび箱からの落下、部活での怪我や衝突などが原因で起きてしまう場合もあります。

これは整形外科や脳神経外科で診察してもらわないと、診断がつかないもので、脊髄液が漏れだしてしまう穴をふさぐ治療をする必要があります。基本的には脳神経外科での治療になりますので、この方の場合はもう一度病院に行かれる方がいいと思います。

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交通事故での示談交渉については、その方面に強い弁護士さんに入ってもらうと安心です。示談金も1.5倍くらいになるという例を聞いたこともあります。もし弁護士さんに知り合いがいらっしゃらない場合には、ご紹介することもできますので、気軽にご相談くださいね。

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交通事故にあわれ、整形外科を受診後、大したことがないからそのまま示談。としてしまうと、その後、痛みが出てきても自己費用で治療するしかないということになります。交通事故の怪我はしばらくしてから痛みが出るということもありますので、よく考え、よく相談して、保険会社さんともよく話をして納得のできる結論出して下さいね。

カテゴリー:自賠責保険について

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